今回取り上げる『CAとお呼びっ!』は、飛行機のキャビン・アテンダントが主人公。いつもドジをやらかしつつ、元気いっぱい、親しみの持てるキャラクターです。
今回ご紹介する『CAとお呼びっ!』(花津ハナヨ)は、分類でいえば「業界モノ」ということになるのでしょうか。飛行機のCA=キャビン・アテンダントを題材にしたマンガです。2006年には、観月ありささん主演でテレビドラマ化されたので、そちらをご存じの方もいるかもしれません。
主人公の山田紗依(やまだ さえ)は、CAになって2年目の契約社員。同僚からは「サエ」と呼ばれます。CAといえば高根の花……かと思いきや、サエの場合は、少々事情が異なる様子。いつもドジをやらかしつつ、薄給を嘆き、どこかにいいオトコはいないかとジタバタするといった具合で、何とも親しみのあるキャラクターです。
見所の1つは、登場する女性達が「仕事」と「恋愛」を、どのようにとらえているかということ。例えば、ある小悪魔的な同僚は、多くの乗客に言い寄られながらも「エコノミークラスの男性は相手にしない」とバッサリ。また別の同僚である、先輩CAは「サエ、男なんてね、ちんちんよ!」との名言(迷言?)を放ち、男性に依存しない“自立した女”を目指しています。
さて、そんな中、サエにピンチが訪れます。サエがフライト中に起こした数々の不手際が、何と総務部の抜き打ちチェックに引っかかってしまいました。担当者からは、「上に報告する」と宣言される状況。さらに追い打ちで、「最後のフライト、気を抜かないように」とまで言われ……サエは、これではクビが確定したと、すっかり気落ちしてしまいます。
“最後のフライト”に、感傷的になるサエの前に、とどめをさすように、またもトラブルが発生します。機内で赤ちゃんが大声で泣きだし、乗客は皆イライラモードに。中には「早く泣きやませるか 何とかしてくれ!」と発言する客や、「おいっ、そこスッチー! 何つっ立ってんだよ!」と暴言を発する乗客まで現れる始末。
そこでサエがとった行動とは……。
泣きたい時は、
泣かせてあげても
いいじゃないですか。
大人でも泣きたい時はあります。
まして赤ちゃんは
泣くのが仕事なんです。
こんな非常識な機内アナウンスをするとは、サエはどうなってしまうのか? やはり、CAをクビになってしまうのでしょうか。さらに言えば、素敵な彼氏を作るという夢はかなうのか? 興味はつきないところですが、続きを読みたい方は、ぜひ作品を手に取ってください。現在ハートコミックスなどで全4巻、基本無料にて読むことが可能です。
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