タイ、マレーシア、フィリピン、ベトナム、シンガポールなどで電子書籍事業を展開するOokbeeと情報工場が提携。タイで翻訳出版されていない日本の書籍を厳選、1冊当たり数分程度で読める書籍紹介コンテンツをタイ語で用意する。
書籍キュレーションサービスを手掛ける情報工場は6月1日、タイ・バンコクに拠点を置くOokbeeとの提携を発表。Ookbeeが運営する電子書店「Ookbee」で、日本の書籍をタイ語で紹介する電子書籍シリーズ「Successful Business Lessons from Japan」を6月2日から開始する。
Ookbeeは2011年にサービスを開始。タイのほか、マレーシア、フィリピン、ベトナム、シンガポールなどで事業を展開しており、ユーザー数は600万人以上。最近では定額制読み放題サービス「OokbeeBuffet」も開始している。
2014年の訪日旅行者数が65万人を突破するなど、タイでは日本への興味が高まっている。情報工場は2月に紀伊國屋書店のバンコク店でビジネス書のコラボフェアも行っていた。
今回の提携で情報工場は、日本に興味を持つタイ人ビジネスパーソンをメインターゲットに、タイで翻訳出版されていない日本の書籍を厳選、1冊当たり数分程度で読める書籍紹介コンテンツをタイ語で用意する。Ookbeeはこれを電子書籍として自社サービス上で提供する。掲載頻度は週3本程度で、初回に取り上げているのは『無印良品の、人の育て方』『トヨタの片づけ』『ジブリの世界を創る』の3冊。
この取り組みで得られるコンテンツへの反響は現地出版社と日本の出版社にフィードバックする予定で、版権の売買のためのプレマーケティングデータとして活用してもらいたいとしている。
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