オートバイ、競技自転車 二輪に魅せられた男女を描いたWebコミック6選

無料のWebコミック作品の中から、お勧めをテーマに沿ってご紹介。

» 2015年08月19日 06時00分 公開
[宮澤諒eBook USER]

 日本ではほぼ毎日何らかの記念日が制定されている。これまでに「ロックの日(6月9日)」「ベースボールの日(6月19日)」「白玉の日(8月8日)」「宿の日(8月10日)」「終戦の日(8月15日)」といった記念日をテーマに、ネットで読めるWebコミックを紹介してきた。

 日本の記念日は覚えやすさのためもあってか、語呂合わせになっていることが多い。今日8月19日も語呂合わせから「バイクの日」となっている。「俳句の日」でもあるそうだが、松尾芭蕉が出てくるWebコミックを集めるのは困難を極めそうなので、「オートバイ」や同じ二輪の「自転車」をテーマにした作品をまとめてみた。

JUST THE LIVE NOTE!(作画:東本昌平 制作:ヤマハ発動機)

『JUST THE LIVE NOTE!』(出典:ヤマハ発動機) 『JUST THE LIVE NOTE!』(出典:ヤマハ発動機)

 静岡県磐田市に本社を置くオートバイ製造メーカー「ヤマハ発動機」。そのWebサイトで公開されているのが、『キリン』『SS』などの作品で知られる東本昌平さんのマンガ『JUST THE LIVE NOTE!』だ。

 ビューワはFlashベースで、自動再生などを搭載した「LIGHT CONTENTS」のほか、拡大機能を追加した「HIGH CONTENTS」、スペシャルムービーが追加された「SPECIAL EDITION」の3つから選んで読むことができる。

 何といってもこの作品の魅力はリアルな音響。バイクのエンジン音と風を切る音は、自動再生と相まって、マンガのはずなのに映像作品を見ているのかと錯覚するほど。バイク好きはもちろん、バイクの良さがまだ分からないという人にも体感してもらいたい作品。

アン・フェイバリット・バイクちゃん!!?(h2)

『アン・フェイバリット・バイクちゃん!!?』(出典:漫画ハック) 『アン・フェイバリット・バイクちゃん!!?』(出典:漫画ハック)

 二輪免許を取得したばかりの高校1年生の女の子・尾奈瀬エリと、幼女に変身したりするHONDAのオートバイ「NSR250R」によるギャグ4コマ。「JUST THE LIVE NOTE!」が素人にバイクの良さを伝える作品とするなら、こちらはマニアがにやにやしながら読むような作品となっている。

南鎌倉高校女子自転車部(松本規之)

『南鎌倉高校女子自転車部』(出典:コミック ブレイド) 『南鎌倉高校女子自転車部』(出典:コミック ブレイド)

 『南鎌倉高校女子自転車部』は、作者の松本さんが創作限定の同人誌即売会「コミティア」で販売していたイラスト集が原形。イラスト集のコミカライズという変わった経緯を持つ作品だ。

 第1話では、長崎から鎌倉に引越してきた女の子・舞春ひろみと、同じ学校の生徒・秋月巴の出会いを描く。子どものとき以来自転車に乗っていなかったひろみが、巴との練習の甲斐あって乗れるようになり、その後入部した女子自転車部で活躍する姿を描いている。

 単行本は第7巻まで発売中で、8月11日にはテレビアニメ化も発表されている。これからさらに注目が集まりそうな作品だ。

チャリに乗れない!(英貴)

『チャリに乗れない!』(出典:マンガボックス) 『チャリに乗れない!』(出典:マンガボックス)

 マンガボックスで連載中の自転車マンガ。自転車部なのに自転車に乗れないという致命的(読んで字のごとく命に関わるような事故シーンが多発する)な問題を抱えた部員たちによる青春コメディ作品。

 なりゆきで入部してしまったツッコミ役であり主人公の小川燕、見た目もセリフもイケメンで実家がお金持ちというパーフェクトな存在でありながら、愛車の「ベアンキ」を一瞬で廃車にするほどの不器用さを発揮する和田虎太郎、二人の先輩で見た目はヤンキーでワイルドなのに自転車に乗れない中畑星一など、魅力的なキャラクターたちによるシュールな笑いが楽しめる作品。

東京自転車少女(わだぺん。)

『東京自転車少女』(出典:コミック アース・スター) 『東京自転車少女』(出典:コミック アース・スター)

 憧れの東京に上京してきた田舎育ちの少女・島野いるかと、自転車好きで東京嫌いの少女・加藤さん。真逆の性格ながら、自転車に興味を持つ2人が入部したのはちょっと変わった部活「自転車天使部」。そこでは、毎回下される命令に従って、東京・練馬区をポタリング(自転車やオートバイでぶらつくこと)することになる。

 女の子と自転車の組み合わせで癒されるだけでなく、実在する土地が登場することから「聖地巡礼(マンガやアニメに登場した実在の場所をめぐること)」も楽しめる作品となっている。

自転車(サイクル)野郎(米田達郎)

『自転車(サイクル)野郎』(出典:モーニング) 『自転車(サイクル)野郎』(出典:モーニング)

 造形師を目指す主夫と百貨店勤務の妻の生活を描いた『リーチマン』などの作品で知られる漫画家・米田達郎さんの作品。

 舞台は四国のとある町。そこでは男は16歳になると自転車ダウンヒルの奇祭「鬼神きしん祭」に参加でき、最も速かった者には「福男」の称号が与えられる。主人公の双子・萩尾一馬と一騎はもともとダウンヒルのライバルだったが、時がたち、一馬はダウンヒルをやめてしまう。そこへ、祭りに参加するため東京から一馬が帰って来て……。『モーニング』連載作で、Webサイトでは第1話のみ公開している。

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