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仏Hachette Livre、Googleと絶版書の電子書籍化スキャンについて5年契約を締結へ
20世紀の絶版書を公費でスキャンするプロジェクトを計画中の仏国で、最大手の出版社がGoogleとの書籍スキャン契約について詳細を明らかにした。
英Bookseller.comの記事によると、仏国の出版社最大手Hachette Livreが昨年発表した米Googleとの書籍スキャン契約について、その詳細を明らかにした。
記事によると、2011年5月までに正式締結予定の絶版書スキャン契約は、5年契約になる見通しだという。仏国では、20世紀の絶版書を公費でスキャンするプロジェクト「Grey Zone」が計画されており、同氏はGoogleとの契約と重複する書籍が多いので、スキャン費用負担が軽くなるとして、他の出版社にGoogleとの契約を奨励している。
スキャンデータはフランス国立図書館と同図書館の電子図書館部門「Gallica」に送信される。レベニューシェアについては、同氏は今後の協議によるが、エージェンシモデルになるだろうとしている。
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