青空文庫の意外な活用
paperboy&co.が提供する電子書籍作成販売プラットフォーム「パブー」で2月14日、青空文庫の収録作品を原作にした漫画コンテストの開催が発表された。その名は、「パブー作家発掘プロジェクト#2 青空文庫 漫画コンテスト」。
「パブー作家発掘プロジェクト」第2弾となる今回は、著作権の消滅した日本の近代文学作品をインターネット上で無料公開している「青空文庫」を利用し、青空文庫に収録されている文学作品を原作とした漫画作品を募集するというもの。原作を忠実に漫画化した作品でも、パロディとして新たなストーリーを加えた作品でも、続編やスピンオフといった作品でも応募可能で、大賞受賞者には賞金10万円が贈られる。プロ/アマを問わず、共同制作も可能だが、応募作品は商業未発表作品に限定されている。
同日から4月20日まで作品を募集し、ユーザーによる一次審査、特別審査員による二次審査を経て6月1日に大賞1作品を選出する。一次審査ではpaperboy&co.のブックレビューコミュニティ「ブクログ」のユーザーのほか、Twitterのつぶやきによる投票数と応援コメントを元に審査、二次審査は、編集家の竹熊健太郎氏のほか、「ホタルノヒカリ」を代表作とする漫画家のひうらさとる氏、漫画ユニット“うめ”の小沢高広氏、「オモコロ」のシモダテツヤ編集長、パブーの吉田健吾プロデューサーが特別審査員が審査を行う。コンテストに応募した全作品は特設サイトで公開されるという。
また、同コンテストを盛り上げるため、漫画家やクリエイターに青空文庫原作の作品を執筆してもらい、特別作品として順次公開予定。
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