ニュース
絶版漫画をiPhoneで読みたい? ならばJコミの「J Reader」だ
漫画家の赤松健氏が主催する広告付き絶版漫画無料配信サイト「Jコミ」のiOSアプリがリリースされた。
漫画家の赤松健氏が主宰するJコミは12月10日、Jコミ上にある作品をiPhoneやiPadから読むことができる公式アプリ「J Reader」をリリースした。価格は無料。Androidアプリも制作中だ。
Jコミは絶版漫画に広告を付加して無料配信するというモデルで赤松氏が取り組んでいるもの。今回リリースされたJ Readerでは、Jコミのサイトに掲載されている作品の軽量版または標準版のPDFをダウンロードして閲覧できる。JコミサイトがあらかじめブックマークされたPDFリーダーアプリといってもよい。こうした仕組みにすることで、Appleの審査を回避している。
ダウンロードしたものはオフラインでも読めるが、アプリ内には25作品までしか保管できないという制限が設けられている。また、Jコミプレミアムサイトで公開される成人向け作品の閲覧はできない。
関連記事
- Jコミ、違法に流通している漫画を“浄化”する禁断の計画を発動
絶版漫画に広告を付加して無料配信しているJコミは正式オープンに合わせ、ユーザーから違法に流通している漫画ファイルのアップロードを受け付け、それらを合法化して再配布する仕掛けを発表した。 - 漫画はどこへ向かうのか
現役漫画家である赤松健氏と、編集家の竹熊健太郎氏による出版界と漫画界の未来予想は、危機感や現状認識という点では合致する部分もあるものの、両氏の価値観の違いが如実に表れた対談となった。果たして対談はどのように収束するのか。5日間に渡ってお届けしてきた本特集もいよいよ終幕。 - これからは年収600万円や800万円の漫画家が増えるかも
「業界はこのまま行けば数年で崩壊する」――電子出版時代における業界の変動を現役漫画家である赤松健氏と「サルまん」などで知られる編集家の竹熊健太郎氏がそれぞれの視点で解き明かす5日間連続掲載の対談特集の第4幕。赤松理論にある「楽しみ代」という概念とは? - プロデュース能力がある漫画家の寿命が来たとき、業界がポッキリ折れる
「業界はこのまま行けば数年で崩壊する」――電子出版時代における業界の変動を現役漫画家である赤松健氏と「サルまん」などで知られる編集家の竹熊健太郎氏がそれぞれの視点で解き明かす5日間連続掲載の対談特集。第3幕。数年後の漫画業界と、そこでの新たな編集者像について両者の議論はヒートアップしていく。 - 雑誌でなくコミックスで利益を得る構造は、オイルショックがきっかけ
「業界はこのまま行けば数年で崩壊する」――週刊連載を抱える現役漫画家である赤松健氏と、「サルまん」などで知られる編集家の竹熊健太郎氏。電子出版時代における業界の変動を漫画家と編集家という異なる2つの視点で解き明かす5日間連続掲載の対談特集。第2幕。 - 電子出版時代における漫画編集者のあるべき姿
「業界はこのまま行けば数年で崩壊する」――週刊連載を抱える現役漫画家である赤松健氏と、「サルまん」などで知られる編集家の竹熊健太郎氏。電子出版時代における業界の変動を漫画家と編集家という異なる2つの視点で解き明かす。 - Jコミで扉を開けた男“漫画屋”赤松健――その現在、過去、未来(前編)
漫画家の赤松健氏が主宰する広告入り漫画ファイル配信サイト「Jコミ」が話題だ。無料で公開された「ラブひな」は、1週間あまりで累計170万ダウンロードを突破。なぜ今この取り組みが注目されているのか? 赤松健氏へのロングインタビューを敢行した。 - Jコミで扉を開けた男“漫画屋”赤松健――その現在、過去、未来(後編)
漫画家の赤松健氏が主宰する広告入り漫画ファイル配信サイト「Jコミ」が話題だ。なぜ今この取り組みが注目されているのか? 赤松健氏へのロングインタビュー後編では、漫画文化に対する同氏の考え、そして彼を突き動かすものは何なのかをさらに掘り下げてゆく。 - 作家から見た「絶版」
電子書籍「AiRtwo」に掲載されている、赤松健さんと桜坂洋さんの対談の一部を公開。絶版や版面権、編集権について、作家の視点で語る。 - 「萌えやツンデレを輸出すべし」――パロ同人誌を合法化、国際化するには
Jコミで、二次創作同人誌の合法化も試みようとしている赤松健さん。「萌えやツンデレを輸出していくべき」と話すが、課題も多い。 - 「作者がもうからないと未来につながらない」
「作者がもうからないと未来につながらない」という赤松健さんの考え方は「珍しがられる」という。電子出版の現在と未来を作家同士で語る対談連載、最終回。 - Jコミ、絶版の読み切りマンガで52万5000円の広告料を作者へ
Jコミは、β2テストとして無料配布している新條まゆさんの「放課後ウエディング」について、新條さんに渡る広告料金が52万5000円となったことを公表した。 - 「ラブひな」無料配信スタート パンツや“ヤバゲー”の広告入り
赤松健さんが、「ラブひな」全巻の広告入り無料配信をスタート。広告のクリック率などを調べ、本格的な漫画無料配信事業につなげる。 - ジャンプ作品など無料公開へ 赤松健「Jコミ」、集英社や講談社も協力
「漫画文化を絶やさないようにしたい」――赤松健さんの「Jコミ」は、ジャンプ作品や新條まゆさんの作品も無料配信し、収益を公開する計画。正式オープンは来年1月の予定だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.