Red Staple、EPUB形式の電子書籍作成用オンラインツールを提供
EPUBのオーサリングツールが国内外を問わず相次いでリリースされている。ユーザーの支持を得るのはどのツールか。
Red Stapleが開発したHTML5ベースの新オーサリングツールにより、作家は機能強化された電子書籍に加え通常の電子書籍も作成できる。このツールの最も優れている点はブラウザベースということで、ソフトウェアをダウンロードする必要はない。
同社はこれらのツールを500ページ以下の電子書籍に対して29ドルで提供しており、一般的な作家にとっては魅力的な価格といえる。それ以上のページ数の書籍とマルチメディアコンテンツを利用する書籍には99ドルでツールを提供する。自費出版請負業者を頼らずとも、このツールはDRMなしの多くのフォーマットで電子書籍をエクスポートする機能を提供する。これによりAppleを含むあらゆるオンラインブックストアで自分の書籍を販売できる。
Appleは無料ツールを提供しているが、機能強化された書籍の場合、iBooksのエコシステム以外には投稿できない。また、音声、動画や音楽を文学作品で利用したくても、コンバージョンツールが提供されていない。
これらの新ツールは2012年2月8日に入手可能になり、チェックしておく価値はある。機能強化された書籍を作成するのに本当に優れたツールは存在しておらず、現在はiBooksとBarnes & Nobleのプラットフォームがブームだ。書籍をエクスポートでき、それらをさまざまなサービスへ投稿できるのは一部の作者にとって魅力的だろう。児童書はOcean House MediaとiStorytimeで多くの利益を上げている。
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リッチな表現を内包した電子書籍は、これから増えてくると思われるが、まずはオーサリング環境の普及に期待したい。
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