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米国内におけるGoogle Book Searchのスキャン活動がペースダウン?
米国の大学関係者向け業界紙によるとGoogleが提携大学と行なっている「Google Book Search」サービス向けの紙書籍スキャンの作業ペースがここ1年で半減していることが明らかとなった。
米国の大学関係者向け業界紙「The Chronicle of Higher Education」によると、Googleが提携大学と行なっている「Google Book Search」サービス向けの紙書籍スキャンの作業ペースがここ1年で半減していることが明らかとなった。
Michigan大学図書館やWisconsin大学図書館などによると、ここ1〜2年はGoogle側のスキャン冊数がピーク時と比べて半減しており、未スキャン作品がなくなってきたのではとコメント。しかし、Googleは2010年時点で世界中に約1.3億作品の紙書籍が存在することを識別しており、まだその15%程度しかスキャンできていない。
そのため、ペースダウンの本当の理由は、スキャン機器の設計上の限界かGoogleの戦略変更によるものである可能性もあるとしている。
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