ソニー、欧州で50万台の電子書籍リーダーを販売
国内での販売台数は定かではないが、欧州ではソニーの電子書籍リーダー「PRS-T1」は50万台ほどが販売されているようだ。
ソニーが2011年10月に発売した電子書籍リーダー端末「PRS-T1」。欧州ではイギリス、フランス、スペイン、ドイツなどメジャーな市場で50万台近くが販売され、ソニーが欧州の電子書籍市場の35%ほどを支配する原動力となった。
ソニーは停滞気味の電子書籍リーダー製品群の売り上げを促進するため欧州市場に大幅に侵攻している。4月には英国でReader Storeを立ち上げている。ソニーは欧州が市場拡大を図る上での分岐点であり、これからビジネスを続けていく上での重要なポイントになると認識しているようだ。
同社は「これらの地域で成すべきことはまだまだ存在し、英国市場でのAmazonとの競争は非常にうまくいっています」と認めている。また、ソニーはオランダのLibri.de、Bol.comと提携関係を結んでおり、「非常に強力な現地でのパートナーを得たということで、Amazonと直接競合することになりますが、この提携に非常に満足しています」とも述べている。
現時点でのソニー製品の魅力の1つは同社の電子書籍リーダーでハリー・ポッターの電子書籍が読めることだ。ソニーはPottermoreをサポートしており、PottermoreのWebサイトでは至るところに同社のロゴが散見される。米国でPRS−T1を購入するとハリー・ポッターの電子書籍が1冊無料で提供されるが、このサービスは残念ながら欧州などでは対象外となっている。
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