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電子書籍利用数、2013年に比べ56%増加――サイファー・テック調査
DRMサービスなどを手掛けるサイファー・テックが、電子書籍の利用動向を発表。月別、曜日別、時間別などのデータをグラフとともに掲載している。
サイファー・テックは11月7日、同社が開発・販売を手掛けているDRMサービス「CypherGuard(サイファーガード)」のライセンス発行状況(コンテンツ初回閲覧時にライセンス認証が行われる)を基に、電子書籍の利用動向を発表した。調査期間は7月1日〜9月30日。
調査によると、2014年7月〜9月にかけてのライセンス発行数は約911万5000。2013年の同時期に比べ約56%増加しているという。
中でも、8月10日が一番高い数値を示している。これは大型の台風11号の日本上陸と日曜が重なったため、室内で電子書籍を利用する人が多かったためと考えられる。
利用時間帯で見てみると、2013年とほぼ同様の結果となっている。朝からだんだんと発行数が増加し、帰宅時間と思われる午後7時に急激に増加を始め、午後11時にピーク、以降は朝になるまで減少していく。
平日、土日祝日、お盆で比較してみると、学校や会社が休みの人が多いため午後7時になるまでは土日祝日やお盆のほうが発行数が多くなっているが、そこを過ぎると平日の方が発行数が多くなっている。また、休日は夜更かしをする人が多いためか平日に比べピークの時間が遅くなっていることも見て取れる。曜日別では、土日の利用が目立った。
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