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英米ミステリーを原文で――早川書房が贈る新たな電子書籍シリーズ
米国のミステリアスプレス社と提携し、古典から巨匠まで500タイトルをAmazon Kindleストアで配信する。
早川書房は3月30日、米国のミステリアスプレス社と提携し、原文で読む電子書籍シリーズ「ミステリアスプレス・ドット・コム・ブックス」の配信を始める。配信タイトルは500点。価格帯は600円〜1500円で、Amazon Kindleストアで配信される。
同シリーズは、評論家で「ミステリアス・ブックショップ」のオーナーでもあるオットー・ペンズラーさんが2011年に発行した推理小説専門のシリーズ。ジェイムズ・M・ケイン、メアリ・ロバーツ・ラインハートといった古典から、ドナルド・E・ウェストレイク、トマス・H・クック、ロス・トーマス、ジョゼフ・ヴォンボーなどの巨匠まで幅広い作品をラインアップしている。
作品はすべて英語で書かれており、日本語訳は掲載されていない。そのため、熱心なミステリーファンや、研究家、英語学習者をメインターゲットにしたシリーズとなっている。Amazon Kindleストアで検索する際には、「mysterious press」「otto penzler」「ミステリアスプレス」「オットー・ペンズラー」などのキーワードが推奨されている。
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