電子書籍の利用経験が無料/有料ともに伸長――MMD研究所調べ
MMD研究所が「2015年3月 電子書籍および紙書籍に関する調査」を発表。電子書籍の利用状況や紙書籍の利用・購入頻度、購入先について公開している。
MMD研究所は4月7日、「2015年3月 電子書籍および紙書籍に関する調査」の結果を発表した。対象は20歳以上の男女2206人(男性1104人、女性1102人)で、年代は20代が25.1%、30代が25.0%、40代が24.9%、50代が25.0%。調査はインターネットを利用して、3月18日〜3月21日の期間に行われた。全項目単数回答。
「電子書籍を読んだことがあるか」という設問で、無料作品の利用経験があると答えた人は42.8%、有料作品は25.3%。男女別では、無料・有料コンテンツとも男性の方が10ポイント以上利用者が多い結果となった。なお、同社では2014年にも同様の調査を実施しているが、このときは無料作品で21.8%、有料作品で14.5%だった。サンプルが異なるので直接的に比較するのは難しいが、無料・有料問わず利用が進んでいる傾向は感じられる。無料のマンガアプリやストアの無料コンテンツが利用を促進している部分があるのだろう。
紙と電子の相関関係を示そうと、紙書籍に関する設問も用意されている。紙書籍を読む頻度について、「毎日」「週1回以上」と回答した人は、電子書籍の利用経験者で67.2%、利用経験のない人で35.9%。電子書籍を利用しているからといって紙書籍を読まないかというと、そういうことはないようだ。
紙書籍の購入頻度についても「毎日」「週1回以上」と回答した人は、電子書籍の利用経験者が32.7%、利用経験のない人は13.2%で、電子書籍の利用経験者は紙書籍もよく利用する傾向にあることが分かった。
紙書籍の購入先は「書店(本屋、コンビニなど)」が最多となり、上位は「ネットショップ(Amazonなど)」「古本屋(BOOKOFFなど)」となている。本屋とコンビニを分けるとまた違った結果となりそうだ。
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