CA,ストレージ管理ブランド「BrightStor」製品の販売キャンペーンを展開
| 【国内記事】 | 2002.2.12 |
より明確なメッセージを顧客に提供することを目的に,新しい3×6のストラテジーと7つのブランドを2001年11月に国内でも発表しているコンピュータ・アソシエイツ(CA)。同社が2002年に,まず最初に強力に市場展開していくブランドが「BrightStor」ブランドだ。
BrightStorは,ストレージ管理ソリューションを実現するための製品群を提供することを目的とした新ブランド。CAでは2001年11月14日に,BrightStorブランドとして初めての製品となる「BrightStor Enterprise Backup日本語版」の出荷を2001年12月中旬より開始することを発表している。
このBrightStor Enterprise Backup日本語版の発表に伴いCAでは,大規模な新製品販売キャンペーンを2002年2月1日〜3月31日までの期間で実施する。同キャンペーンでは,新規顧客に標準価格の50%で提供する「BrightStor Enterprise Backupスペシャルプライスキャンペーン」と,競合製品から乗り換える場合に標準価格の60%で提供する「BrightStor Enterprise Backupコンペティティブアップグレードキャンペーン」の2種類が提供される。
キャンペーンの詳細および申し込みは,同社のWebサイトで紹介されている。
CAが展開する同キャンペーン最大の目的は,現在ARCserveを利用している既存の顧客に対する拡張ソリューションとしてBrightStor Enterprise Backup日本語版を利用してもらうこと。ARCserveがWindows環境の数百Gバイトのデータ容量を対象にしているのに対し,同製品を利用することで,WindowsとUNIXの混在環境でテラバイトクラスまで,バックアップ/リストア環境を拡張することが可能になる。また,複数のARCserve環境を統合管理することも可能になるという。
また,レガートやベリタスなどのエンタープライズ向けバックアップソリューションを利用している顧客に,BrightStor Enterprise Backup日本語版を利用してもらうことも目的の1つだ。競合製品に比べ,BrightStorの優位性は,専用のポータル機能による集中的な管理が可能なことや少ないサーバリソースで高速なパフォーマンスを実現できることという。
同社と第3者機関によるベンチマークテストでは,サン・マイクロシステムズのEnterprise 10000サーバを使用したバックアップテストで,1時間に1.5Tバイトのパフォーマンスを実現したという。このときのCPU利用率は約17%だったとしている。
また,統合システム管理ブランドの「Unicenter」やセキュリティブランドの「eTrust」など,CAのほかのブランド製品群とシームレスに連携した統合管理ソリューションを実現することも可能だ。
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| CAのパートナー事業部長,藤岡健氏 |
CAのパートナー事業部長,藤岡健氏は,「ARCserveは,既にWindows環境におけるバックアップ市場で70%を超えるシェアをもっている。この市場を基盤に,今後さらに拡大が予想されるストレージ管理市場に向け,新しいストレージ管理ブランドであるBrightStorを浸透さていきたい」と言う。
「エンタープライズ・ストレージ・マネジメント市場は,まだ各社ともにスタートラインに立ったばかり。BrightStorブランドの知名度を向上させることで市場をリードしていきたい」(藤岡氏)
具体的には,約1700社のARCserveビジネスパートナーおよびSIパートナーのうち,大規模ストレージソリューションを実現可能なパートナーを経由して販売していくという。また,OEMによるアプライアンスサーバ製品としても提供する計画だ。CAでは,同製品を市場に展開していくために,新たにストレージ専任の部門も開設しているが,同社では直販を行わず,パートナーが販売のために必要な情報やサポートを提供するという。
「パートナーとうまくチームを組んで顧客に最適なストレージ管理ソリューションを提供していく。他社も含め,これまでのストレージ管理は,製品面でもサポート面でもポイントソリューションであったが,BrightStorブランドにより製品もサポートも統合的なソリューションとして提供することが可能になる」(藤岡氏)
CAではさらに,2月中にBrightStorブランドとしては初めてのARCserve製品をリリースする計画という。BrightStorブランドとして提供される新しいARCserve製品の最大の特徴は,Linuxプラットフォームの強化になる。詳細については,近日中に明らかにされる予定。今後,CAでは,すべてのブランドにおいてLinuxプラットフォームが強化されることになるとしている。
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[山下竜大 ,ITmedia]

