インテルがサーバ向けXeonとチップセットの新製品投入
| 【国内記事】 | 2002.2.26 |
インテルは2月26日,同社のサーバ/ワークステーション向けプロセッサのXeonシリーズに新製品「Xeon 2.20/2.0/1.80GHz,512KバイトL2キャッシュ」を発表した。また,エントリー市場向けチップセットとして,同社は「E7500 Chipset」も併せて発表している。
0.13ミクロン製造プロセスのXeon新製品は,ハイパースレディング(関連記事参照)とNetBurstマイクロアーキテクチャを搭載した最初のサーバ向けXeon。また,512Kバイトの2次キャッシュは,ほとんどのPentium IIIチップより大きな容量だ。また,同製品は,チップセットなどに合わせて,バスの帯域幅が広がり,高速化が図られている。
現状はPentium III/1.4GHzが搭載されている2ウェイのエントリーモデル市場に,2002年第一四半期を見据えた製品として新たに追加されることになる。
また,「ここ2,3年はチップセットの開発をサボっていた」と話す同社。チップセットにE7500を新たに投入することで,プロセッサとI/O,メモリなどの連携をスムーズにして,安定性や互換性,パフォーマンスなど,よりバランスとの取れたプラットフォームにしていく考えだ。
E7500は,Xeonプロセッサ512Kバイト2次キャッシュに最適化されている。また,デュアル・チャンネルDDR SDRAMメモリを採用しており,同社によれば,これまでのSDRAMプラットフォームの2倍の帯域幅を実現しているという。
さらに,E7500は,64ビットPCI/PCI-Xを採用しており,より高いスループットで,ギガビット・イーサネットとI/Oプロセッサに接続できるようになっているという。同社は,新製品のXeonとE7500チップセットにより,デュアルプロセッサを搭載すれば,システム性能を最高で80%向上させることが可能としている。
1000個のロット受注の場合の1つ当たりの価格は,製品ごとに次のとおり。
Xeon/2.20GHzは8万2910円,同/2GHzは5万6220円,同/1.80GHzは3万3840円。いずれも512Kバイト2次キャッシュ搭載で,出荷時期は2月26日となっている。
また,E7500チップセットのマキシマムコンフィギュレーション版は1万7800円,ミニマムコンフィギュレーション版は1万2410円となっており,いずれも2月26日の出荷を予定している。
関連記事
「ハイパースレディング」で開発者をマルチスレッド思考へ誘うインテル
インテル,McKinleyやMadisonなど64ビットItaniumファミリーについて語る
関連リンク
[怒賀新也 ,ITmedia]
