10GbEモジュールが勢ぞろいしたIP.net JAPAN 2002

【国内記事】 2002.2.27

 2月27日,「IP.net JAPAN 2002」が開幕した。リックテレコムの主催によるもので,パシフィコ横浜を会場に,展示会およびカンファレンスが3月1日まで行われている。「ブロードバンド・ソリューション展」と銘打つだけあって,会場には注目を集めるIP電話やVoIP関連製品,高速接続を支えるネットワーク機器群が登場した。

 中でも目を引いたのが,まもなく標準化作業が完了を迎える10Gbpsイーサネット(10GbE,標準はIEEE 802.3ae)モジュールだ。最終的な標準の批准は当初の予定よりもずれ込み,今年5〜6月と見込まれているが,技術的な仕様はほぼ固まっている。これを受けて,各社が一斉に対応製品を投入してきた。また,先月末にシスコシステムズが10GbEモジュールの出荷を正式に発表したことも,各社の対応をいっそう加速させたと思われる。

 エクストリーム ネットワークスは,これまでもたびたび紹介してきた10GbEモジュールを今回も展示。10GBASE-LRに対応し,BlackDiamondのモジュールとして提供される。出荷は今年第2四半期を予定しているといい,価格については「他社の動きにも注意しながら,現在検討を進めているところ」という。

 一方ファウンドリーネットワークスは,BigIron 8000に10GbEモジュールを組み込んで,会場で実稼働させた。このモジュールも,昨年夏に開催された同社セミナーをはじめ,たびたび紹介されていたもので,BigIronのみならずFastIron,NetIronといった同社の他の製品群でも利用できる。なお,現在提供されている10GbEモジュールは従来のチップセットをベースとしたものだが,いずれはJetCore ASICチップセットをベースとした10GbEモジュールも登場する計画だ。

ファウンドリーネットワークスのBigIron 8000

 同社では,10GBASE-LRのほか10GBASE-SR,10GBASE-ERと,10GbE標準のうち3つの方式をサポートしていること,またいち早く実装を行い,既にカナダのユニバーシティ・ヘルス・ネットワークを含め,北米とヨーロッパで3つの顧客を獲得していることなどが差別化要因になるとしている。「われわれは既に10GbE製品を出荷しており,たとえば今,顧客から注文があった場合,(数あるベンダーの中でも)最も早く出荷できるだろう」と,同社担当者は自信を見せた。

 またリバーストーンネットワークスのブースは,MPLS技術,特にポイントツーマルチポイントの接続を可能とするMPLS-TLS(Transparent LAN Serivce)のデモを中心とした展示となった。だが当然ながら,RS38000およびRS16000向けの10GbEモジュールの開発はまさに現在進行中といい,今年5月以降,秋までにはモジュールが登場する見込みという。さらに,同社の強みである各種MPLS機能を実装した「10GbE MPLSモジュール」も計画されているという。

 さらに,ネットワンシステムズは,米フォーステンが開発した「E1200 Ethernet Aggregation Router」を紹介した。この製品は,ここまで紹介したような,アップリンクポートとして10GbEを備えたスイッチを集約するバックボーン向けルータだ。最大で28ポート分の10GbEを収容し,しかもワイヤスピードでの処理が可能という。筐体を見ての率直な感想は「(良い意味で)化け物じみた製品」だ。

ネットワンシステムズのE1200 Ethernet Aggregation Router

 同社によると,筐体は出荷可能な状態にあるという。しかしながら今のところサポートしているのはレイヤ2でのトランスポート機能のみ。今後ソフトウェアの追加によって,順次,レイヤ3機能やMPLS機能を追加していく計画という。この製品はまた,エクストリーム ネットワークスの「vMAN」機能をサポートすることから,Alpineをはじめとするエクストリーム製品との組み合わせに期待できるという。

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[高橋睦美 ,ITmedia]