Oracle AppsWorld 2002 Keynote:Oracle EBSをUnbreakableにする基盤技術

【海外記事】2002.4.09

 4月9日,「Oracle AppsWorld 2002」の基調講演に,オラクルのサーバ技術担当執行副社長,チャック・ロズワット氏が登場し,Oracle E-Business Suite 11i(Oracle EBS 11i)を支えるOracle9i Database(9iDB)/Application Server(9iAS)技術について話した。

チャック・ロズワット氏

 同氏は,9iDBは「完全に統合されたシステム環境を実現するナンバーワンのデータベース」であり,9iASは「業界アナリストや顧客から技術リーダーという評価を受け,IBMのWebSphereやBEAシステムズのWebLogidをしのぐ成長曲線を描いている最高のアプリケーションサーバ」と自信を見せる。これらを基盤とすることで,11iは,システムダウンを最小限に食い止められるほか,セキュアかつハイパフォーマンスで,傑出したスケーラビリティを持つアプリケーションとして提供できるという。

「われわれは,これらの技術でユーザーのアプリケーションを“Unbreakable”にする」(同氏)

 この技術力は,「Information Architecture」と呼ばれるシングルインスタンスのデータ管理そのものだ。OLAP,マイニング,クエリーといったデータ加工のための仕組みがすべてデータベースレベルで可能にしてくれる。また,9iASのポータル技術を利用すれば,パーソナライズした情報をWebブラウザに生成することができる。これにより,余分なIT投資を行わなくても,ユーザー企業が「Daily Business Close」を実現できるようになるという。

 さらに同氏によれば,このアーキテクチャは企業のITコストを抑えることにも効果を発揮する。容易な管理機能でIT部門を小ないスタッフで回せるようになるだけでなく,グローバルの統合によるIT部門の一元化も可能だ。また,オープン標準に準拠しているため,一度システムを構築すれば,ハードウェアのアップグレードや,OSをLinuxに変更したいときにも,そのままの状態で移行することができるという。

「しかも,クラスタリング技術により,移行時のダウンタイムも最小化できる」(同氏)

 講演の最後に同氏は,Oracle9iデータベースの次期リリースを4月末をめどに出荷する予定であることを明らかにした。オラクルは,9iDBがEBS向けに機能を拡張するための128のプロジェクトを立ち上げており,その1部は新リリースで日の目を見ることになる。

 なお,9iASでも,サーバ部門とアプリケーション部門がタッグを組んで,86のプロジェクトが走っているという。

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[井津元由比古 ,ITmedia]