エンタープライズ:ニュース 2003/01/21 15:36:00 更新


基調講演:米国のヒーローがOracle AppsWorldで夢を語る

アポロ11号の乗組員としてニール・アームストロング船長とともに人類で初めて月に降り立ったオルドリン氏は、Oracle AppsWorld 2003の基調講演に招かれ、「オラクルといえば、“イー・ビジネス・スイート”ぐらいしか知らない」と言い切ってしまうが、「オラクルは常にトップでありたいと願うのであれば、問題を克服し、率先してリスクを取る必要がある」とエールを送るのを忘れなかった。

 1月20日、カリフォルニア州サンディエゴで開幕した「Oracle AppsWorld 2003 San Diego」の初日基調講演には、バズ・オルドリン元宇宙飛行士が招かれた。1969年、アポロ11号の乗組員としてニール・アームストロング船長とともに人類で初めて月の「静かの海」に降り立ったオルドリン氏は、米国の英雄だ。彼を迎える聴衆のスタンディングオベーションが、しばらく止まなかったことからもそれが分かる。

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TV中継に釘付けだった当時9歳の私にとってもオルドリン氏はヒーローだ


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月から見た地球の柔らかな輝きは今も心に焼き付いているとオルドリン氏


 アポロ計画を推進し、宇宙開発競争でソビエト連邦(当時)を打ち負かしたジョン・F・ケネディ氏が米国大統領に就任したのは、1961年のきょうだった。「月に行くことを決めた」というケネディ大統領の強烈なメッセージは、夢を追い続けることの尊さを米国民に教えた。低迷する経済、追い討ちをかけるイラク情勢……、今こそ強い指導力を求める米国にとって、何か因縁を感じさせる偶然だ。

 ちなみに米国ではきょう(1月第3月曜日)は、マーチンルーサー・キングJr.牧師の誕生日を祝福する祭日でもある。もちろん彼の最も知られる言葉は、「私には夢がある」だ。

 さらに偶然は重なるが、オルドリン氏の誕生日は1月20日、つまりきょうだ。

 ウエストポイント(陸軍士官学校)を主席で卒業し、空軍パイロットとして朝鮮戦争やハンガリー動乱を経験した彼は、「戦闘機を飛ばしていた堅物の男には、月面着陸の様子を今でもうまく説明できない」と話す。

 そんなオルドリン氏は、「オラクルといえば、“イー・ビジネス・スイート”ぐらいしか知らない」と言い切ってしまうが、「オラクルは常にトップでありたいと願うのであれば、問題を克服し、率先してリスクを取る必要がある」とエールを送るのを忘れない。

 現在、彼は「宇宙旅行」の商業化に取り組んでおり、再利用可能な打ち上げロケットの開発を政府に働き掛けているという。

「宇宙へ行きたい、とだれもが夢を見られる世の中にしなければならない」とオルドリン氏。アメリカズ・カップ挑戦艇の座を賭けたルイヴィトン・カップ決勝戦に敗れたラリー・エリソンCEOは、急きょサンディエゴに向かってニュージーランドを飛び立ったという。さらなる挑戦へのエールになっただろうか。

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[浅井英二,ITmedia]