エンタープライズ:ニュース 2003/06/17 14:17:00 更新


デルとEMC、戦略的提携を2年延長――2008年12月まで

6月17日、デルコンピュータとイーエムシージャパンは、両社が締結してきた戦略的提携を2年間延長し、2008年12月までとすることを発表した。これは米国で6月10日に発表された、米国法人における提携の延長を受けたもの。

 6月17日、デルコンピュータとイーエムシージャパンは、両社が2001年10月に結んだ5年間の戦略的提携を2年延長し、2008年12月までとすることを発表した。これは、6月10日に両社が米国で発表した、ワールドワイドでの戦略的提携の延長を受けたもので、日本市場においてもネットワーク・ストレージビジネスを強化していくことになる。

 発表会の席上、EMCのジョエル・シュワルツ氏(シニアバイスプレジデント)は「EMCはハイエンド分野では大きなシェアを獲得しているが、現在一番成長しているのはミッドレンジおよびローエンドの分野だ。EMCとしてもこちらに注力していく必要がある」とし、同社の「CX200」や「CX400」、「CX600」といった「CLARiX CXファミリ」においては、2002年の第4四半期は年率50%、2003年の第1四半期においては年率80%の成長を記録したと発表。ミッドレンジではどの製品よりも成長が著しいと述べた。

 また、デルの長谷川恵氏(営業技術支援本部長)は「今ではIAサーバを発注するときに、まるでPCを買うかのように注文する顧客が増えてきた。しかしSANの世界は、100%プロプライエタリとは言えないものの、標準化されているとは言い切れない。デルとしては、TCOの削減とROIの向上を目指し、業界標準を作ることを目標に、ストレージビジネスを展開していく」と述べた。また、提携から1年半で世界中の4100社がDell|EMCを採用したことや、東京や大阪、名古屋で顧客向けセミナーを共催するなど、共同でのマーケティングを強化していくことなどが発表された。

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[ITmedia]