エンタープライズ:特集 | 2003/07/10 19:22:00 更新 |
N+I NETWORK Guide2003年3月号より転載
RADIUSの仕組みと構築のポイント――第1部:RADIUSの仕組みを知る (5/5)
RADIUSおよびリモートアクセス認証の参考文献 |
リモートアクセスのような、さまざまなベンダーの製品が接続されるシステムでは、「確実に、問題なく接続できる」という相互接続性(Inter-operability)が非常に重要なポイントとなる。そのためほとんどの接続技術情報やプロトコル仕様が公開され、RTFで規定されているものも多い。よって、これらの情報を入手したい場合は、インターネットの各サイトから入手すると効率がよい。
RADIUSについてさらに詳しいことを知りたい場合は、その規定を行っているIETFから直接RFCを参照するといいだろう。RFC 2138の「Remote Authentica tion Dial-in User Service (RADIUS)」、および RFC 2139の「RADIUS Account ing」がそれに該当する。
またWindowsサーバを利用する場合は、RFC 2548にある「Microsoft Vendor specific RADIUS Attributes」も参考になるだろう。
●リモートアクセス認証プロトコルに関する技術資料リモートアクセスにおける認証プロトコルの技術資料も、それぞれRTFに規定されている。また、ルータや認証サーバのベンダーサイトには、詳しい解説が公開されている。
たとえば、シスコシステムズのサイトにあるCisco SAFEなどの技術運用資料、あるいはマイクロソフトのサイトにあるWindows Serverドキュメントや開発者用技術資料が非常に参考になる。後者は、書籍『Microsoftリソースキット5 ネットワークガイド』(日経BPソフトプレス社)に解説もある。
リモートアクセスの設計運用は、システム全体にとってメインとはなり得ないが重要な要素ではあることは間違いない。この分野の技術資料も各個別技術に注力した散文的なものが多く、全体像をつかみにくい。Webからの情報発信には耳を傾けておきたい。
実際のシステム構築とRADIUS間の連携について解説した、「第2部:RADIUSを使ったシステム構築のポイント」は7月14日に掲載予定です。
関連リンクN+I Network Guide
The Internet Engineering Task Force
[N+I NETWORK Guide編集部,N+I NETWORK Guide]