エンタープライズ:ニュース 2003/09/24 09:14:00 更新


NCR Teradata、通信事業者に「一つの真実をもたらす」論理データモデルの最新版を発表

NCRのTeradata部門はPARTNERS 2003で通信業界向けの最新版論理データモデル「eLDM 7.0」を発表した。17年もの歴史があり、これを利用する通信事業者は、ワイヤレス端末が生成するデータも効率良く管理・分析できるようになるという。

 NCRのTeradata部門は米国時間9月23日、シアトルで開催されている年次ユーザー総会、「PARTNERS 2003」カンファレンスで、通信業界向けデータモデルのひな型、「Teradata Communications Logical Data Model 7.0」(eLDM 7.0)を発表した。

 Teradataデータベースは、意思決定支援のために最初から開発されたパラレルデータベース。大規模かつ複雑なエンタープライズデータウェアハウスの構築では、ライバルたちを寄せ付けない。特に通信分野では確かな実績があり、グローバルな大手通信事業者13社中10社がTeradataの顧客となっている。

 Teradataから提供される論理データモデルを使うことで、データウェアハウスを構築する通信事業者は、顧客イベント、アカウント、契約、製品とサービス、販売チャネル、売り上げ、電話使用量、料金、キャンペーン費用など、さまざまな情報を有機的に結びつけ、「一つの真実」として活用できるようになる。世界の大手通信事業者と一緒に取り組んできた歴史は17年に及び、その経験が盛り込まれているといっていい。

 最新バージョンの論理データモデルでは、PDAや携帯電話から生成されるデータストリームを管理できるように改良された。例えば、「携帯電話の総使用量のうち、SMSがどれくらいの割合を占めるのか?」「モバイルコマース取引の割合はどれくらいか?」「3G機能でよく使われるものは? 端末メーカー別には?」といった問い合わせが可能になるという。

 PARTNERS 2003カンファレンスでは、運輸業界向けでは初めてとなる「Teradata Transportation LDM 1.0」が発表されたほか、製造業向けも「Teradata Manufacturing LDM 2.0」へと改良が加えられている。

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[浅井英二,ITmedia]