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2004/04/22 20:12 更新
AMDとマイクロソフト、64ビット普及に向けソフトウェア開発ベンダーをバックアップ
日本AMDとマイクロソフトは、「AMD & Microsoft Software Developer Conference」を共同で開催した。OpteronおよびAthlon 64と、マイクロソフトのWindows XPおよびWindows Serverを組み合わせたプラットフォーム上で稼動するアプリケーションの開発を推進する。
日本AMDとマイクロソフトは4月22日、「AMD & Microsoft Software Developer Conference」を共同で開催した。これは、AMDの64ビットプロセッサであるOpteronおよびAthlon 64と、マイクロソフトのWindows XPおよびWindows Serverを組み合わせたプラットフォーム上で稼動するアプリケーションの開発を推進するため、ISV向けにプラットフォームの機能や優位性などを紹介するもの。
左からマイクロソフトの高沢氏、日本IBMの北原氏、日本HPの上原氏、日本AMDのサム・ローガン氏
東京国際フォーラムを会場に300人の定員で催された同カンファレンスは、空席が見つからないほど多くの来場者を集めた。
冒頭、日本AMD CPGマーケティング本部、本部長のサム・ローガン氏は、1月にスイスのダボスで行われたワールドエコノミックフォーラムで、WJ.サンダースCEOが打ち出した「50×15戦略」を引用した。
「現在、インターネットにつながっているパソコンは1億5000万台。これは世界にあるPCの10％に過ぎない。これを、2015年までに50％に引き上げる」（ローガン氏）
これを実現するには、サーバやワークステーションに付加価値を与えなくてはならず、それが64ビットコンピューティングであるという結論になる。既存資産である32ビットアプリケーションがそのまま動くOpteronの方が、IntelのItnium Processor Familyなどよりも64ビットへの架け橋として、現実的な選択肢であるというのがAMDのアピールとなった。
HPCからビジネスへ
この日は、1年前にOpteronが発表されたときからサポートを表明したIBMから、xSeries&IntelliStation事業部、製品企画担当の北原祐司氏もOpteron上でのアプリケーション開発について話をした。
Opteron搭載のeServer 325について、北原氏は、「既に1500台以上を販売した。x86ベースの64ビットサーバとして、eServer 325は顧客に評価されている。特に、32ビットアプリケーションがきちんと動くこと、パフォーマンスについてもXeonよりも20〜30％ほど上回るという声が多い」と話した。
一方、同じくOpteron搭載サーバ「PrpLiant DL145シリーズ」「PrpLiant DL585シリーズ」を発表した日本ヒューレット・パッカード（日本HP）のインダストリースタンダードサーバ製品本部長の上原宏氏は、「Intelプロセッサ搭載サーバよりも30〜50％価格が低い。強力な価格付けが実現した。OpteronとWindowsの組み合わせは64ビット機能を整備するチャンスであり、ビジネス機会ととらえている」ことを強調した。
ちなみに、この日は、同プラットフォームを採用を検討しているISVが多く来場しているだけあり、日本IBMも日本HPも、Opteron搭載製品を受注するべく、「本日限り」とした上で、目を見張るほどの割引率で提案していた。
2004年は64ビット普及の鍵
「挨拶」プログラムの最後、マイクロソフトのWindows Server製品部で部長を務める高沢冬樹氏が、Opteron搭載の64ビット環境におけるWindowsについて触れた。
「マイクロソフトはこの1年が64ビット普及の鍵になると見ている。ソフトウェア、ハードウェアベンダーとともに市場を立ち上げたい。支援プログラムなども提供していく」（高沢氏）
また、開発環境となるVisual Studio .NET 2005でも、64ビット環境をサポートするという。また、2004年の第4四半期には、Windows XPのExtended版も提供する予定と話した。
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