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2003/12/18 18:18 更新
「生まれながらにサーバ向き」のOpteronに賭けるAMDのサーバ戦略
OracleWorld Tokyoの2日目、日本AMDがOpteronを中心としたサーバ戦略について紹介するセッションを開催した。
OracleWorld Tokyoの2日目となる12月18日、日本AMDがOpteronを中心としたサーバ戦略について紹介するセッションを開催した。プロセッサごとにメモリコントローラを持ち、Hypertransport機能を搭載するOpteronは、単体よりも、マルチプロセッサ環境の方がより高いパフォーマンスを発揮するという。SunやIBMが同社との協業を表明していることから、x86におけるIntel以外の選択肢として、今後の進展が期待される。
小島洋一氏
講演を行った同社CPGマーケティング本部、小島洋一氏は「Opteronは単体よりも2Way構成の方がパフォーマンスがいい。さらに4Way構成ならユーザーにとって非常に“おいしい”マシンだ」と自信を見せる。構成の規模が大きくなるほど性能を発揮する点に触れ、「Opteronは生まれながらにサーバ向き」と話した。
OracleWorld TokyoのIBMの展示会場には、Opteronベースの「IBM eServer 325」のデモ機が設置されている。ここで製品の説明をする担当者も、「32ビットと64ビットのアプリケーションの混在環境をOpteron搭載機のベータ版で試したが、びっくりするほど速い」とコメントしている。
元々、Intelの64ビットプロセッサ、Itanium Processor Family(IPF)と比較して、大規模な構成変更をしなくても32ビットと64ビットの混在環境で稼動できることが、Opteronのアピールポイントだった。
同プロセッサのもう一方の特徴は、メモリコントローラがノースブリッジではなく、各プロセッサに内臓されていること。これにより、メモリの競合の発生を抑えることができるため、レイテンシを低く保つことができるという。
また、プロセッサ、ノースブリッジ、サウスブリッジを結ぶバスとして搭載されているHypertransportにより、I/Oのパフォーマンスのボトルネックを小さくできるとしている。
小島氏はさらに、64ビットOS上で、32ビットのアプリケーションに「Thunking Layer」を被せる必要があり、それがオーバーヘッドになるのではないかという意見に対して、「せいぜい1%。ほとんど無視できるレベルで、パフォーマンスへの影響はない」と応えた。
IBMの担当者によれば、まだOSなどのサポートが十分ではないという。現在のサポートOSは、32ビット版のWindows Server 2003 Enterprise Edition、SuSE Linux Enterprise Server 8(United Linux 1.0 Based)for AMD64、Redhat Enterprise Linux AS(ver2.1)など。
小島氏によれば、64ビット版のWindows 2003もベータ版では既に対応しており、Solarisも来年にはサポート予定のため、今後はプラットフォームも充実してくるという。
Oracleでは、32ビットでは現在、Oracle9i Database 、Application Server、Collaboration Suite、E-Business Suite、64ビットでは、Oracle9i Database Release1(9.2.0.3.0)for Linux/AMD 64がサポートされている。
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