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2004/05/12 04:07 更新


コグノス、BI強化に向け3製品を日本市場に投入

ビジネスインテリジェンス大手のコグノスは、BI関連ツールの「Cognos ReportNet 1.1」「Cognos Metrics Manager 2.1」「Cognos NoticeCast 7 v2」の3製品を同日から出荷すると発表した

　ビジネスインテリジェンス（BI）大手のコグノスは5月11日、都内で記者発表会を行い、BI関連ツールの「Cognos ReportNet 1.1」「Cognos Metrics Manager 2.1」「Cognos NoticeCast 7 v2」の3製品を同日から出荷すると発表した。

　冒頭、4月に発足したという新経営陣で社長を務めるジャック・トーマス氏が、同社のワールドワイドでの業績について触れた。売り上げは、6億8300万ドル（約751億円）と対前年比24％増。ReportNetの売り上げは、3000万ドル（約33億円）に上ったという。ちなみに、これまで社長を務めていた田上一巳氏は、この日、EAIツール大手のシービヨンド・テクノロジー・コーポレーションの社長に就任すると発表されている。

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ジャック・トーマス氏

　Cognos ReportNet 1.1の特徴は、「IBM WebSphere Portal」「DB2 Cube Views」に新たに対応、さらに、SAPのオープンインテグレーション、統合アプリケーションの認定ソフトウェアとして「Powered by SAP NetWeaver」に認定されている。ReportNetは、膨大なデータからWebブラウザを通して必要な情報をレポートとして取り出すエンタープライズBI Webレポーティング製品。25以上の言語対応とピュアWebアーキテクチャが基本的な特徴となっている。

　新製品のReportNet 1.1は、エンタープライズコンピューティングに必要とされる堅牢性、セキュリティ、親和性、また、Microsoft Officeとの親和性も強化された。カリフォルニア州サンマテオのIBM SPC研究所で実施された19万ユーザーでのスケーラビリティテストで、パフォーマンスとスケーラビリティーが優れていたことも紹介された。

　新製品の2つ目、Metrics Managerは、企業の戦略目標を実行するために定めた評価指標（KPI）を管理するスコアカードを提供するツール。多数の評価指標を自動的に算出する際、BIのデータ処理能力を最大限に利用できる。また、注目すべき評価指標がなぜ変化したのかを即座にBIで分析し、的確な状況把握と判断に生かすことができる。Cognos Metrics Manager 2.1は、リポジトリ格納データベースとして新たに「IBM DB2」に対応、「IBM AIX」の最新リリースをサポートする。IBMプラットフォームへの対応の強化により、IBM DB2上でコグノスのBIがすべて実装できる環境が整った。

　3つ目の新製品は、BIと連携して、ビジネス状況のリアルタイム監視およびイベント通知を行うCognos NoticeCast 7 v2。

　Cognos NoticeCastは、企業内で発生するさまざまな事象を検知して、電子メールでリアルタイムに通知する機能を提供する。モバイル環境へも通知が行えるため、利用者はいつでもどこでも鮮度の高い情報をいち早く入手することができ、ビジネス・チャンスを逃さないBI環境で業務を行える。

　また、NoticeCastは、Metrics Managerおよび多次元分析（OLAP）「Cognos PowerPlay」と連携したBAM（ビジネス・アクティビティ・モニタリング）を実現するという。これにより、通知を受けた情報の原因分析や状況把握が即座に実行でき、重要な意思決定を迅速かつ正確に行うことが可能になる。

　イベントとして例えば、PowerPlayキューブ内データ値が、指定したしきい値を超えた場合、また、Metrics Managerにて管理するKPIのステータスが変化した場合が上げられ、いずれも自動通知してくれる。また、基幹データベース／データウェアハウス内で、指定した変化が発生した時にも通知する。

　NoticeCastの主な用途は、レポートの新規作成を全社員に速やかに通知し、企業戦略の全社的な浸透を図ることや、メーカーと販売店間で仕入れ品の納期遅延や品質に関するレポートの共有をスムーズにし、完成品の生産実績や品質の向上を図ることなどが挙げられる。

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[怒賀新也，ITmedia]

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