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21世紀型モノづくりIT

情報技術が変える21世紀型モノづくりIT ――オープンイノベーションと経営革新

情報技術の進化・革新がモノづくり環境を大きく変えようとしています。例えば、クラウド/SaaS、PaaS技術の進展によってモノづくりの根幹たる設計・開発環境は、部門や組織を超えた協調が可能になりつつあります。また、同様に生産・販売・在庫などの調整もグローバル規模での全体最適化が可能になってきています。加えて、ハードウェアの処理能力向上は、設計・開発工程のフロントローディング化に一役買っています。さらに、開発者がアフターマーケットの情報を直接参照して新しい製品ニーズを見付けるといった取り組みも始まっています。

新しいモノづくりの方法論が見えつつあるいま、それらの情報をいちはやくキャッチして実践していくことこそが、日本の製造業に求められています。

本パビリオンではこうした最新のIT技術がモノづくりの現場をどう変えていくかを各社の最新事例などを含めて紹介します。

特別講演

延岡 健太郎 氏

日本のモノづくり産業が目指すべき価値づくりの在り方

講演者:延岡 健太郎 氏

所属:一橋大学 イノベーション研究センター教授

講演内容:
本当にメイドインジャパンの製品の価値は低下しているのか。東南アジアや中国などの新興国の追い上げやグローバル戦略で先んじた競合とのシェア競争など、良いも のを作るだけでは勝てない時代と言われて久しいが、日本の製造業はそれを理由に日本のモノづくりならではの特性をそぎ落とし、自ら企業力を低下させてしまってはいないだろうか。日本的モノづくりの特性とグローバル化時代のモノづくりの方法論を融合させなければ、日本の製造業復興は成し得ないはずだ。
講演では、モノづくりと価値づくりがかい離し、ちぐはぐになってしまった理由を解明し、日本の製造業が守るべき強み、新たな意味でのモノづくりと価値づくりの融合を目指すための指針を提言する。

プロフィール:
1959年生まれ。81年大阪大学工学部卒業。マツダ入社、商品戦略担当。93年マサチューセッツ工科大学経営学博士。94年神戸大学経済経営研究所助教授、99年同教授。現2008年より現職。専門は経営戦略・組織、技術経営。

著作:『マルチプロジェクト戦略』(有斐閣)、『MOT[技術経営]入門』(日本経済新聞社)

配信期間:9月7日 10:00〜9月21日 17:00

猿渡 健一郎 氏

i-stop機構開発にみる組織横断開発と価値創造の取り組み

講演者:猿渡 健一郎 氏

所属:マツダ株式会社 プログラム開発推進本部主査

講演内容:
i-stopは、電気自動車へのシフトとは一線を画すコンセプトに則ったエンジン機構。
ユーザーを中心としたデザインを指向し、自動車が提供する「空間」としての心地よさと利用者に負担を与えない仕組みを実現している。i-stopおよび関連するち密に計算されたさまざまなセンサ技術やロジックが実現した背景には、同社のクルマ造りのキーコンセプトである「楽しみ、心地よさ」の提供という思想がある。セグメント化された設計・開発ではなく、セールスやマーケティングを含む企業全体がコンセプトを理解し、協力して出来上がった同機構の開発過程と、その「価値づくり」の取り組みについて聞く。

プロフィール:
1987年九州大学農学部卒業。同年マツダ株式会社に入社し、技術開発本部パワートレイン設計部でエンジン開発企画を担当する。98年マツダノースアメリカンオペレーションズに出向後、2000年に帰任し、パワートレイン開発センターパワートレイン開発推進室アシスタントマネージャー、主幹、副主査を経て、2009年から現職。

配信期間:9月7日 10:00〜9月21日 17:00

コーヒーブレイクセッション

見ル野 栄司 氏

「シブすぎ技術」の見ル野氏が独断と偏見で選ぶ!
超・勝手に "シブすぎ" モノづくり大賞

ゲスト:見ル野 栄司 氏

セッション内容:
日本のモノづくりを支えている人――それは現場のエンジニアにほかなりません。

そんなエンジニアを応援し続けている、『シブすぎ技術に男泣き!』でおなじみの理工系漫画家・見ル野氏が、同書の中から「最高にシブい」技術を、漫画に盛り込めなかったエピソードや取材の裏話を交えながらゆるゆると語ります。

さらに今回は、その中から見ル野氏の独断と偏見で『"シブすぎ"モノづくり大賞』を勝手に決定してしまいます!

ものづくりを影で支える男たちに光を当てる本セッション。すべてのエンジニア必見です。

プロフィール:
理工系漫画家。
半導体製造装置やアミューズメントゲーム機などの設計開発の会社にメカトロニクスエンジニアとして9年勤務した後、漫画家としてデビュー。
「ビッグコミックスピリッツ」や「ヤングジャンプ」などで連載。
代表作に世界初のフローチャート式漫画『東京フローチャート』(小学館)など。
リクナビNEXT Tech総研にて連載の『シブすぎ技術に男泣き!』では、理工系エンジニアはもとより、数多くの読者から支持を受ける。

シブすぎ技術に男泣き!視聴者プレゼント
本ウェブキャストをご覧になられた方の中から抽選で10名様に、見ル野氏のサイン入り『シブすぎ技術に男泣き!』を超・勝手にお送りします。(提供:中経出版)

配信期間:9月7日 10:00〜9月21日 17:00

出展企業

グロービアインターナショナルは、世界で戦う製造業にグローバル規模で業務全体を最適化に導くソリューション、新世代ERP「glovia G2」とSaaS型受発注業務アプリケーション「glovia オーダーマネジメント」を提供しています。


シーメンスPLMソフトウェアは、設計環境のグローバル化や複雑化する製造業の製品開発プロセスに迅速に対応するお手伝いを行う最新ソリューションを常に提供し続けています。製造業に携わる皆様が、企業競争に勝ち抜いていくために、今必要なソリューションを是非見つけて下さい。
本イベント初公開の、コンテンツも用意しております。


モノづくりソリューションのエキスパートとして国内外のトップレベルの企業様の製品開発環境構築に携わってきた図研は、本当に製品の「ライフサイクル」で活用できるPLMとはどういうものかということを徹底的に検討いたしました。

その結果これからのPLMには、1.統合BOM環境、2.ECAD・MCADなど設計ツールとBOMのタイトな連携、3.3D設計情報の全社レベルでの活用という、3つの要素と、これらをストレス無く導入するためのプロフェッショナルなコンサルティングを総合的にご提案することが必要だとの結論に至りました。このブースでは、上記コンセプトにもとづくPreSight製品、サービス群のご紹介資料を用意しております。


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丸山 不二夫 氏

早稲田大学大学院 情報生産システム研究科 客員教授

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