HP&BEAのアライアンスが実現する革新的モバイルFeliCaソリューション:新たなビジネスVALUEを創出!
電子マネーに代表されるFeliCaベースのサービスは、われわれの生活に深く関係するようになってきている。事業者側もFeliCaを利用し、リアルとサイバーを融合させた新たなビジネス展開を模索する中、日本HPとBEAは、そのビジネスを可能性を最大限に引き出す、革新的なソリューションを共同で提案している。
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FeliCaの普及と広がる活用
非接触ICカード技術「FeliCa」。電子マネー、クレジットカード、交通チケット、会員証など、FeliCaをベースとする数多くのサービスがわれわれの生活に密着している現状を考えると、FeliCaは一般ユーザーにも認知されたテクノロジーと言っても過言ではないだろう。
さらに、FeliCaを携帯電話に実装したモバイルFeliCaは、ネットワーク経由でFeliCaチップへアクセスできる通信機能、FeliCaチップに格納された情報を見ることができるビューワー機能などにより、さまざまな規模、業種の事業者から新たなマーケティングのツールとして注目され、さらなる普及が見込まれている。
こうした盛り上がりをみせるFeliCaにいち早く注目し、事業者を対象としたソリューション構築に着手したのが日本ヒューレット・パッカード(以下日本HP)と日本BEAシステムズ(以下BEA)である。両社は企業がモバイルFeliCaを活用するためのシステム環境を提供するだけでなく、モバイルFeliCaが潜在的に持つビジネスの可能性を最大限に引き出す、革新的なソリューションを共同で提案している。
モバイルFeliCaが実現するリアルな世界とサイバーの融合
非接触ICカード技術の業界標準であるFeliCaは、「かざすだけ」で使えるという一般ユーザーにも分かりやすいインタフェースによって、主にリアルの世界で急速に普及した。さらに、リアルの世界とサイバーの世界を融合することを可能とするモバイルFeliCaの登場によって、新たなビジネスチャンスの到来が予想されている。
例えば、特定の顧客の趣味・嗜好に合わせた特売品情報をメールで送信、モバイルサイトにアクセスさせてクーポンを取得させるなど、リアル店舗への誘導を図ることが容易になる。また、モバイルショッピングサイトで商品を購入する際、代金はモバイルFeliCaの電子マネーを利用すれば、購入額に応じたサービスポイントが加算され、これをリアル店舗での購入に利用するなど、リアルとサイバーが融合したビジネスモデルを描けるようになるのだ。モバイルFeliCaがビジネスの枠組みを変え得るプラットフォームとして注目を集める理由がここにある。
FeliCaが有する機能のうち、1枚のカードを複数のシステムで利用できるマルチアプリケーション機能は、FeliCaの活用の幅を広げる意味で、重要な役割を果たす。特に携帯電話と一体となった「モバイルFeliCa」においては、通信機能を利用することで簡単にアプリケーションを追加できる。例えば、顧客に自社の携帯サイトへアクセスさせ、アプリケーションをダウンロードしてもらい、その場でカードを発行するといったケースも実現できるわけで、事業者にとっては、新たなビジネスを展開できるようになる。
- モバイルFeliCaでは、モバイルアクセス、PCアクセス、リアルという、あらゆる顧客との接点にFeliCa ICチップという同一媒体を通じてアクセスが可能となる。これにより、リアルな世界を移動する「顧客」と企業の接点が多様化し、顧客の利便性向上、顧客の囲い込みなど高いレベルのサービスを提供できる
- モバイルFeliCaならではの「セキュアで容易な本人認証機能」によって、利用者を特定した上での顧客と企業のコミュニケーションが可能となり、CRMシステムと連動するなど新たな戦略的マーケティングツールとして期待できる
- 「電子マネーのチャージが携帯電話を使っていつでもどこででもできる」……このように時間と空間に左右されないシームレスなサービス提供を可能にし、リアルな世界をより便利で快適な世界とする。
高信頼・高性能なFeliCa対応サーバソフトウェア
日本HPは早くからFeliCaの将来性に着目し、大手通信や流通業などを含むさまざまな分野でFeliCaをベースとしたソリューションの提供を行ってきた。現在では、システムの要件定義からアプリケーション開発、プラットフォームやパッケージの提供、導入、保守・運用まで、すべてをワンストップで提供できる体制を整えており、あらゆる面でトータルにFeliCaソリューション開発をサポートしている。
日本HPが開発したFeliCa ICチップ対応サーバが「HP IC-Chip Access Server for FeliCa」だ。このサーバはフェリカネットワークスからのライセンスに基づいて開発された製品で、ネットワークを経由したFeliCa ICチップへのアクセスや、認証された機器間での安全な鍵情報の交換を行うためのソリューションの中核をなすものである。
BEA WebLogic Serverを実行環境とするHP IC-Chip Access Server for FeliCaは、ネットワークを経由してFeliCa ICチップにアクセスするAPIを提供し、FeliCaが提供する暗号処理やクライアントとの通信を実現する。従来のICカードやモバイルFeliCa対応携帯電話をサポートする一方、新しいモバイルFeliCaチップにも対応。アプリケーション開発者は、将来展開されるであろうさまざまな端末に対して、新旧問わないサービスを提供できる。さらに、モバイルでの使用に関しては、ユーザーからの入力やFeliCa ICチップへのアクセス、ユーザーへの確認メッセージなどの画面制御が行える機能も提供している。
同製品は、Javaのアプリケーションフレームワーク(Struts)をベースとしたアーキテクチャーを採用しており、アプリケーション開発者は製品のフレームワーク固有部分に関する詳細な知識を習得する必要もなく、効率的なアプリケーション開発が可能となる。
このように「HP IC-Chip Access Server for FeliCa」はFeliCaの次世代型サービスを提供する際に必要となるプラットフォームであり、FeliCa技術が組み込まれているのはもちろん、HPとBEAのノウハウを集約した製品といえよう。
HP&BEAが提案する一歩進んだモバイルFeliCa利活用基盤
モバイルFeliCaを用いて新たなサービスを創出する際に、既存のサービスとの連携が必要となるケースは多々ある。例えば、小売店でのポイントシステムおよび決済手段としてモバイルFeliCaを活用した場合、POSシステムやRFIDを用いた物流管理システムなどの既存のシステムと連携する必要が当然生じてくる。すなわち、Java以外で構築されたIT資産とJavaで構築した新たなサービスとの連携が求められる状況もあり得るのだ。
こうした新たなサービスを支える情報基盤として、BEAはSOA(サービス指向アーキテクチャー)ベースの「Edge to Enterprise」というコンセプトを掲げている。Edge to Enterpriseとは、無線タグや非接触ICカードなどのRFID技術とエンタープライズシステム技術を融合し、トランザクションの起点となるモノや人(エッジ)から企業情報システム(エンタープライズ)までをすべて統合する考え方だ。
こうした情報基盤では、エッジ側で大量のデータが発生するため、高い信頼性と可用性・処理能力を有したハードウェアと、その性能を最大限に生かすミドルウェアが求められる。ミッションクリティカルな分野での豊富な実績を有するHPとBEAが手を組むことで、これらの要件を満たす最適なソリューションが提供できるというわけだ。
エッジからエンタープライズまでリアルタイムな情報共有基盤を実現
HPとBEAが取り組むFeliCa関連ソリューションは、単にFeliCaの活用にとどまらず、FeliCaという魅力あるデバイスと既存のビジネスとを融合し、現在の延長線上に未来を創造するソリューションといえるものだ。一歩進んだ企業システムの構築と運用のために、サイバーとリアル、現在と未来をシームレスにつなぐこのソリューションで、どんなサービスやビジネスが生まれてくるのか。HPとBEAの共同ソリューションの今後に注目したい。
なお、来る11月29日(水)に開催される「BEA Japan Forum 2006」において、FeliCaソリューションに関連する講演が予定されている。FeliCaというテクノロジーがどのような次世代サービスを実現するのか、詳しい情報を知る絶好の機会といえよう。
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BEA Japan Forum 2006 イベント情報 | |
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会期 | 2006年11月29日(水) |
会場 | セルリアンタワー東急ホテル |
内容 | Session B-2 14:05〜14:55 モバイルFeliCaで新時代のサービスを実現 〜HP IC-Chip Access Server for FeliCaのご紹介〜 講師:日本ヒューレット・パッカード マーケティング統括本部 セグメントマーケティング本部 大津山隆氏 |
詳細・申込み | BEA Japan Forum 2006公式サイト [入場無料][事前登録制] |
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コラム:RFID2.0で実現する一歩進んだサービス構築
HPとBEAが共同で提唱する「RFID2.0」構想は、流通や製造の分野でRFIDの利用が進む中、企業全体、あるいは企業間でさらに一歩進んだRFIDの利活用を提案する。BEAが提唱する「Edge to Enterprise」のコンセプトに基づき、顧客/企業/企業間で「BEA AquaLogic Service Bus」を中核としたSOAベースのリアルタイムな情報共有基盤を実現することができる。具体的な内容として、BEAの RFIDソリューションソフトウェア「BEA WebLogic RFID Edge Server / BEA WebLogic RFID Enterprise Server」と、HPのRFIDシステム構築ビジネスにおける豊富な経験を融合させ、日本市場向けのさらに高次元なRFIDソリューションの発展を目指す取り組みなどが発表されている。
資料:http://www.beasys.co.jp/news/japan/2006/2006090401.html
*FeliCaはソニー株式会社が開発した非接触ICカードの技術方式です。
*FeliCaはソニー株式会社の登録商標です。
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提供:日本ヒューレット・パッカード株式会社
制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2006年12月5日
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