沖電気工業は12月20日、ICキャッシュカードをオンラインで認証するサーバ「IC基本形認証サーバ」を開発したと発表した。2008年10月から金融機関に向けて販売する。
同製品は、ICカードの業界標準仕様の1つである「全銀協(全国銀行協会)ICキャッシュカード標準仕様 第2版」に準拠。ATM(現金自動取引装置)と連携してICカードの認証をサーバで実現する。ハードウェア内部で暗号鍵を管理するセキュリティモジュールであるHSMを採用することで、金融情報システムセンター(FISC)の安全対策基準や金融庁のセキュリティ指針などに利用可能という。サーバが独立して認証処理を実行するため、既存システムに影響なく導入できる。
全銀協は、全加盟行に対して2012年頃をめどに、ICカードの認証方式を現行のオフライン認証からオンライン認証に移行するよう奨励している。
価格は未定。2011年までに40社への販売を見込んでいる。
同社は、ATM市場で国内4割(稼働ベース)のシェアを持つ。
関連記事
- 富士通とOKI、次世代ATM向けソフトウェアを共同開発へ
富士通とOKIは、次世代ATM向けのソフトウェアを共同開発すると発表。新規サービスの導入しやすさや運用コストの削減を可能にするという。 - 沖電気、岡崎信用金庫にネットワーク型映像監視システムを納入
- 沖電気、地域密着型金融機関向け営業支援パッケージシステムを発売
- 沖電気,ICカード対応ATMの機器認定を取得
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.