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IBM、低消費電力のデータセンター向けサーバ「iDataPlex」発表
IBMが、ビデオやゲームサービス、クラウドコンピューティングサービスなどを運営する企業向けに、低消費電力の液冷式サーバを開発した。
米IBMは4月23日、米サンフランシスコで開催中のWeb 2.0 Expoにおいて、液体冷却システムを採用した低消費電力のサーバシステム「iDataPlex」を発表した。ビデオや音楽、ゲームなどのストリーミングサービス、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)など、Web2.0型のサービスを提供するために、膨大な電力を消費している企業のデータセンターが対象という。
新サーバシステムは、従来サーバよりも40%消費電力を抑える一方で、コンピューティング性能は5倍を実現するという。サーバを液体で冷却する方式により、データセンター全体を冷房で冷やす必要がないという。またLinuxなど、業界で普及しているすべてのオープンソースソフトに対応する点でも、コスト減に貢献するとしている。
同社はクラウドコンピューティング市場もターゲットとしており、まずはIBM Cloud Computing CenterやIBM Almaden Research Centerを含む、自社のクラウドコンピューティングセンターに導入する予定だ。
iDataPlexは顧客が幾つかの設定からシステムを選べるようになっており、IBMは発注を受けてから顧客が選択したシステムを構築し、納品する。6月に米国とカナダで出荷開始し、年内には世界展開を行う計画という。
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