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クラウドコンピューティングの実現とNGNの役割NGNが変えるワークスタイル(3/3 ページ)

クラウドコンピューティングというキーワードが最近注目を浴びている。消費者向け、企業向けともに形はあるが、仕組みを支えるインフラとしてNGNに注目してみたい。

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クラウドコンピューティング時代のNGNの役割

 クラウドコンピューティングは、既にコンシューマーの分野においては、かなり利用されているが、企業においては、J-SOXや内部統制、そしてCSR(企業の社会的責任)など、企業内のセキュリティ対策やコンプライアンスの規制が強まり、インターネット上の雲(Cloud)に自社の重要情報をアウトソースすることは、なかなか難しい状況であることが考えられる。

 NGNは、これまで触れてきたように、インターネットとは違った高セキュリティ、高品質、帯域制御(QOS)の機能をもっている。インタフェース環境もオープンだ。つまり、NGNのプラットフォーム上のアプリケーションがマルチテナントにより充実し、オンデマンドで企業がいつでもどこでも好きなときにアプリケーションを安全に利用できるようになる。そうすれば、企業向けのクラウドコンピューティングは十分実現し、成熟の方向に向かうのではないか。

 米Gartnerが6月に発表したスペシャルリポート「Cloud Computing」によると、クラウドコンピューティングの成熟には3年の期間を要すとしている。日本の動きは米国よりもやや遅くなると思われるが、NGNの普及時期と重なるところが興味深いところだ。

 4回にわたって、中小企業におけるNGNの活用をベースに、SaaSなどのプラットフォーム利用、行政サービスや企業間連携、ビジネスモデルの創造、そしてワークスタイルの変革やクラウドコンピューティングの実現などを整理してきた。中小企業にとっては、NGNは親和性が高く、アプリケーションとネットワークが融合した中小企業向けのサービスの1つになると考えられる。

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著者プロフィール:林雅之 

ICTコンサルタント 中央省庁へのICTコンサルティング、情報通信政策や技術の調査・分析、プロトタイプ開発等に従事。部内のプロジェクト管理やナレッジマネジメント推進等の総括も兼務している。


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