ただのコラボツールじゃない、Oracle Beehiveの真価とは?:Oracle OpenWorld San Francisco 2008 Report(2/2 ページ)
Oracle OpenWorld San Francisco 2008は2日目を迎え、Beehiveの全容が見えてきた。それは単なるコラボレーションツールではない。業務アプリケーションとの連携がBeehiveの最大の強みだ。
業務アプリとの連携がBeehiveの最大の強み
決まり切ったビジネスプロセスをSOAで連携したモジュールが、淡々と実行していくのは容易だ。例えば、Webショッピングのサイトから注文が入り、在庫を引き当て、配送システムに商品発送の手配をする。このような単純なフローであれば、SOAで自動化できるし、どんなベンダーでも対応できるだろう。
ところが実際の業務は違う。このような単純なプロセスでは済まない。電子メールで情報をやり取りして会議に参加し、データを検討して報告書を作成する。業務上必要なものが発生すれば、りん議書を書いて承認を得、購買申請を行う。こういった作業をさまざなタイミング、複雑な順番でこなすことで、一日の業務は進むはずだ。
今や、こういった日常の業務の中でコラボレーションツールが使われ、同時にその都度業務システムにアクセスして必要な情報を参照したり、処理することになる。日常の複雑で煩雑な業務プロセスは、これまでのコラボレーションツールがいくら使いやすくなったとしても、なかなか効率化できるものではない。コラボレーションツールと業務アプリケーションとのシームレスな連携がなければ、人が行う業務の効率化は望めないのだ。
多くのコラボレーションツールは、業務システムとの連携は得意ではない。彼らが、業務アプリケーションを持っていないからかもしれない。よくて標準的なデータをやり取りするためのAPIを用意しているに過ぎず、業務アプリケーションと連携させようとすると、複雑なプログラム開発が必要になる。
一方、Oracleは今や数多くの業務アプリケーションを持つ総合ソフトウェアベンダーだ。そして、これらのアプリケーションは、AIAの下、ほかと連携することを前提にデザインされている。Oracle Beehiveは、個々のコラボレーション機能が連携しているだけでなく、業務アプリケーションと連携できるところこそが最大の強みなのだ。
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