日本IBM、特定のデータを優先的に復元できるバックアップソフトを発売
すべてのデータを復元している最中に、特定のデータを優先的に復元できるバックアップソフト「IBM Tivoli Storage Manager FastBack V5.5」を日本IBMが発売した。
日本IBMは9月30日、事業継続を支援するバックアップソフトウェア「IBM Tivoli Storage Manager FastBack V5.5」(IBM FastBack V5.5)の日本語版を発売した。価格は9万1245円。
IBM FastBackは、同社が4月に買収したデータ保護ソリューションのFilesXの技術を活用したバックアップソフトウェア。V5.5では、すべてのデータを順番に復元している間に、特定のアプリケーションに必要なデータを優先的に復元できる「インスタント・リストア機能」を持つのが特徴。ディスク単位でデータを保護する機能も備える。
管理サーバを設置すると、遠隔のサーバが蓄えているデータを一括でバックアップできるようになる。管理画面経由で、管理サーバの操作や運用状態の監視ができる。マルチタスク処理や小容量ファイルの一括送信などの機能も搭載しており、データの転送量を大幅に減らせるという。
従来のバックアップソフトウェアでは、災害が起こった場合、すべてのデータを復元するまでアプリケーションを利用できず、業務の中断を引き起こすことが多かった。IBM FastBack V5.5では、こうした課題を解決できるとしている。
IBM FastBack V5.5の発表に併せて、Microsoft Windows Serverのシステムをリカバリできる「IBM Tivoli Storage Manager FastBack for Bare Machine Recovery V5.5」(4万9770円)およびMicrosoft Exchange dataのリカバリ機能を提供する「IBM Tivoli Storage Manager FastBack for Microsoft Exchange New V5.5」(5万8065円)も発売する。
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