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10ページに1ページがリンク切れ、自治体サイトの1割以上で発生
市民の情報源となる自治体の公式サイト。その1割以上で、10ページに1ページがリンク切れになっていることが明らかになった。
自治体の公式サイトの1割以上において、10ページ中1ページ以上の割合でリンク切れが発生していることが、アライド・ブレインズの調査で明らかになった。
同社は、全国282の自治体の公式サイトを解析し、ユーザーにとって利用しやすいサイトであるかを調査した。その結果、リンク切れのあるWebページの割合が10%を超えた自治体は31に上り、調査対象のサイトの1割以上となった。10ページに1ページ以上の割合でリンク切れが発生していることになる。
リンク切れのあるWebページの割合が高いサイトでは、複数のページに共通して存在する部分にリンク切れが生じている場合が多かった。各課の問い合わせ先や役所の所在地の地図など、多数のユーザーが参照すると考えられる情報のリンクが切れていることも分かった。
調査結果は、7月、8月に調査した「2008年 自治体サイト全ページクオリティ実態調査」によるもの。同社のWebサイト品質解析プログラム「CRONOS 2」を用いて、全国47都道府の県庁、人口12万人以上の自治体、東京23区の公式サイトの全ページを分析。リンク切れが発生していたWebページの平均は5.1%だった。
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