米Googleが1月22日に発表した第4四半期(10〜12月期)決算は、売上高は前年同期比18%増、前期比3%増の57億ドルだったが、純利益は前年同期比68%減、前期比70%減の3億8200万ドル(1株当たり1.21ドル)だった。
Google直営サイトからの収入は38億1000万ドルで、売り上げ全体の67%を占めた。前年同期比では22%増、前期比でも4%増となった。AdSenseプログラム経由でのパートナーサイトからの売り上げは16億9000万ドルで、前年同期比4%増、前期比1%増だった。
トラフィック獲得コスト(TAC)は14億8000万ドル。広告収入に対する比率は27%で、前期の28%を1ポイント下回った。
米国外からの収入は28億6000万ドルで、売上高全体に占める比率は50%となり、前年同期の48%は上回ったが、前期の51%を1ポイント下回った。
2008年通年では、売上高は前年比31%増の218億ドル、純利益は前年とほぼ横ばい(1%増)の42億3000万ドル(1株当たり13.31ドル)だった。
また同日、従業員の保有するストックオプションの新たな交換プログラムを発表した。現在従業員の約85%が「アンダーウォーター(行使すると損失が発生する)」のストックオプションを保有しているが、これを同数の新オプションと交換できるようにする。行使期間は1月29日〜3月3日で、新オプションの価格は3月2日の終値になる。このプログラムは同社取締役会の承認済み。
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