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中堅企業向けWeb対応ERP NECネクサ、SaaSで提供:ERPの機能ごとに月額単位で利用
Webブラウザ経由で販売や在庫管理といった機能が使えるERPパッケージ製品を、NECネクサソリューションズがSaaSとして提供し始めた。月額7500円から。
NECネクサソリューションズは2月23日、Webブラウザ経由で販売や在庫管理などの機能が使えるERPパッケージ「GRANDIT」をSaaS(サービスとしてのソフトウェア)形式で発売した。
サービス名は「GRANDIT-ASP・SaaS」。GRANDITの業務モジュールである販売、調達在庫、製造、経理、債権、債務、人事、給与、経費、資産などの機能を月額課金形式で提供する。利用する業務の範囲に応じた導入パターンも用意しており、導入企業は利用期間などを設定しなくても、柔軟にERP環境を整備できる。
同社が運営する共通基盤上に、企業ごとに独立した仮想環境を構築。その上で各機能を切り出して提供する。日本版SOX法などの対応に伴うバージョンアップやアプリケーション、サーバシステムのメンテナンス、データのバックアップはNECネクサが担当する。
価格は会計モジュールの利用は1ユーザー当たり月額7500円から。初期費用、月額基本料、環境利用料が別途必要となる。今後3年間で200社以上への販売を見込む。
GRANDITは、Microsoft SQL Serverを基盤に構築したERPで、Web経由で種々のERP機能が使えるパッケージ製品。ビジネスインテリジェンスやデータ統合、ワークフロー機能などを搭載している。2009年6月にはSQL Server 2008への対応を予定している。
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