富士通エフ・アイ・ピー、緊急地震速報システムを販売開始:地震対策
富士通エフ・アイ・ピーは、自治体、流通業、金融業など複数拠点を持つユーザーが、導入しやすく運用も容易となる予測制御サーバ「AlertStationREQ ControlCenter」の販売を4月6日に開始した。
気象庁公開の技術水準に完全準拠
このシステムは、富士通エフ・アイ・ピーの緊急地震速報システムAlertStationREQ シリーズの新商品で、あらかじめ登録された地点の震度や地震動到達時間を一括して予測計算し、各拠点にその結果を配信するもの。この予測結果を受け取った各拠点では、連携して動作する警告灯やLED 表示ボードなどによって地震の到達を知らせる。
AlertStationREQ シリーズは、改正気象業務法に基づく予報業務(地震動)許可事業者である富士通エフ・アイ・ピーが独自開発し、気象庁公開の技術水準「地震動の予測方法」に完全準拠したシステムで、業種や規模を問わず様々なユーザーに導入されているという。
「AlertStationREQ ControlCenter」は、複数の拠点の管理を必要とするユーザーが、緊急地震速報システムを1カ所で集中して管理・運用されたいといったニーズに応えするもの。従来に比べ導入コストも安価となっているという。なお、すでに発売済みの「予測表示クライアント(Forecaster)」や「ポップアップ危険告知クライアント(Messenger)」などのアプリケーションを別途導入することで、地震波が広がる様子を画面に表示でき、また、地震到達の警告メッセージを個々のパソコン画面上に表示し、さらに自動的に作業中の文書などを保存してからパソコンをシャットダウンすることも可能になる。
AlertStationREQシリーズは、ControlCenterの追加により、パソコン1台で運用する小規模なものから、複数拠点を一括処理する大規模なものまで、従来以上に幅広く対応できるようになった。富士通エフ・アイ・ピーは緊急地震速報システムの運用に必要となるハードウェアやネットワークなどを提供し、また、データセンターで予測制御サーバを預かるなど、トータルなソリューションを提供いくという。
販売価格はControlCenter 基本ライセンス70万円。ControlCenter1ライセンス 2万5000円から。販売目標は3年で70本、ハード・導入費含め、売上8億円を目指す。
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