ユーザーのコンテンツ監視は機能する?:Websenseが検証
YouTubeやBlogSpotでは、どの程度ユーザーによるいかがわしい投稿コンテンツを取り締まることができているのかをWebsenseが調べた。
動画投稿サイトのYouTubeやブログサイトのBlogSpotではどの程度、いかがわしいコンテンツを取り締まることができているのか――。セキュリティ企業の米Websenseが検証結果を発表した。
ユーザー投稿コンテンツは人海戦術でチェックするには限界があるため、ユーザーが問題のあるコンテンツを発見したら通報できるようにしているWebサイトが多い。YouTubeもBlogSpotもこの方法を採用し、「いかがわしい」と認定すれば、コンテンツが表示される前にユーザーへ警告を出すようにしている。
Websenseは、このやり方で実際にどの程度問題を発見できるのかを検証するため、同社のソフトウェアを使っていかがわしいコンテンツを発見し、実際に警告が表示されている件数と比較した。
その結果、YouTubeでは巡回した6万あまりのWebページのうち、Websenseのソフトウェアでいかがわしいコンテンツと認定されたページは9148件だった。しかしYouTubeの警告が表示されていたのは2049件のみで、残る7099件は警告がなかった。
BlogSpotの場合は25万あまりのWebページを調べ、Websenseのソフトウェアでは4264件をいかがわしいコンテンツと認定した。しかしBlogSpotの警告が表示されていたのは1524件のみで、2740件は警告がなかった。
この結果から、ユーザーの通報に頼る方法でいかがわしいコンテンツを見つけられるのはせいぜい25〜35%程度だとWebsenseは結論付けている。相当量の問題のあるコンテンツが、監視の目をすり抜けていることが判明したと伝えた。
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