握っちゃダメ! マシンはか弱くデリケート:悲しき女子ヘルプデスク物語(3/3 ページ)
潰される液晶に、止まってしまうサーバのファン……。けなげに働くIT機器は、同時にとってもデリケート。優しく使ってあげなくちゃ。
USBポートが敏感に?
PCがデリケートで困ることは多々あるけれど、ファンなど「機器の故障によるものだ!」と原因が特定できるればまだいいほう。PCの起動や操作を特定の人がすると機嫌が悪かったり、エラーが出たりすること、たまにありませんか? 別の人が同じPCを使って同じ事をしても、なにも起こらないのに、その人が触ると、PCが何かといちゃもんを付けてくるということ……、いわゆる「再現性のない不具合」。PCには目が付いているのだろうか?それともセンサーがあって、人を選り好みしているのだろうか? さらには、同じPCでありながら、日によって調子が変わる、気分屋のPCまでいる。なぜかしら……。
デリケートといえばこのところ、自宅のPCのUSBポートがおかしい。USB機器を突然認識しなくなったり、はたまた突然認識したりするようになってしまったのだ。USBメモリを差し込んだまま作業を続けていると、突然USBメモリが抜かれたような「こぺん」という音がして、すぐにUSBメモリを認識して「ぺこん」という音を出し(あの一件以来、この表現が気に入ってしまった)、そして自動再生画面が現れる。
びっくりしつつも自動再生をキャンセルし、フォルダ一覧も閉じて作業を続け、またしばらくすると、再び「こぺん」「ぺこん」を繰り返す。なんだか、USBポートがものすごく敏感になった感じ。いや、世間ではこれを「接触不良」とか「壊れた」とかいうんだろう。わたしは「敏感なUSBポート」と思っていたいのだけど。うーん、デリケートな問題だ!
関連記事
- キー配列にこだわる怪光線の主?
IT機器オタクが多いわたしの職場。なかでもキーボードは頻繁に触れるアイテムだけに、並々ならぬコダワリを持つ人も多いのだ――。 - IT用語はウチュウ語?――新人研修に思う
4月からの数カ月は、企業にとって新人研修シーズンです。今回はそこで起こる「コトバの行き違いあれこれ」のお話――。 - Officeに少ない「出会い」のチャンス?
今回もトリセツの話題。わたしが「いいな」と思って使う機能が、ほかの人にとってはまったく必要ない機能だったりする。全く知らない機能だって多いはず。トリセツって、ユーザーと隠された機能とを出会わせてくれる、仲人のようなものかしら? - トリセツ読まなきゃ……。
いくら面倒だからって、ちゃんとトリセツを読まないと、一生知らないままの機能だってあるのよね。わたしも立場上、ヒトに教えなきゃいけないこともあるし。ああ、説明書から逃れたい……。 - 身勝手な「メール信者」ボクメツ大作戦!
メールを送れば「すぐに見てくれる」なんて勝手に思われても、受け取る側の都合だってある。隣の席からわざわざメールをしてくる内気な人もちょっと困る。今回は、そんな身勝手な「メール信者」に振り回されたお話。 - ウイルスもワームもさようなら――歳末、PCの大掃除だ!
仕事納めの日には、1年間お世話になったオフィスをキレイに掃除する社員が目立つ。わたしたちヘルプデスク部門だって、サーバルームに初詣でしちゃうことがないよう、しっかりと情報システムを「大掃除」しなくちゃね。 - 悲惨なUSBメモリ、名付けて「ユメちゃん」!?
破壊され、そして(ヘンな)修理をされた結果、哀れな姿になってしまったUSBメモリを手にわたしは思う。日常使う周辺機器に「ニックネーム」を付けてあげれば、優しく扱う気になると思うんだけど、どうかしら? - 内線電話という名のナースコールに呼び出され……
人のトラブルを助けるのがわたしの仕事。それは分かっているけれど、一方的に呼び出されて、解決したら“はいさようなら”じゃ少し寂しい。仲間とは電話やネットだけじゃなく、気持ちでもつながっていたいものです。 - 静電気の季節到来!――帯電体質はツラいよね
乾燥しがちな冬の空気。しかもオフィスでは空調によってさらに湿度が下がりがち。そうなると恐いのは――そう静電気です。PCでばちっ。プリンタでばちっ。もちろん、ドアノブでも。ああ、春よ来い。 - レディーファーストは白? それとも黒?――運用のグレーゾーンって難しい
女性が訪ねてきたら、ドアを開けてあげる。男性諸氏にとっては当たり前ともいえる「レディーファースト」だけど、システム運用のルールに照らすと問題がある場合もある。そんな運用のグレーゾーンの判断って、ホントウに難しいのよね……。 - ITギョーカイに付きまとう「コトバ」の問題
わたしが働くITギョーカイの言葉は、なんて分かりにくいんだろう。というより、なんて「日本語じゃない」んだろう。まあ、モトが英語だから、当たり前といえば当たり前なんだけど……。 - 早けりゃいいってものじゃない――新しモノに潜むワナ
社内システムの移行はケータイの機種変のようにはいかない。“新しいもの”と“昔からあるもの”が仲良くできるとは限らないから。それ、わたしのアンテナと同じかも……。 - データが勝手にどこかへ行った……わけないでしょ!
デジカメファイルを保存したハードディスクが壊れたら、もちろん写真は見られない。当然、印刷もできない。これを分かってもらうのに要した説明、約30分。……時は戻らないのだから、あれほどバックアップしてって言ったでしょ。 - 真夏の夜にはトラブルが憑きもの、いや付きもの
「夜、PCが勝手に起動する」とか「だれもいないはずのオフィスからピアノの音が聞こえてくる」とか、わたしの会社にも七不思議がある。でもやめて。その手の話は苦手なんだからっ! - 教えて貴絵先生! 夏休み直前PC&サーバのセキュリティチェック
サマーバケーション到来。でも管理者のわたしたちには、システムトラブルという心配のタネがつきまとう……。旅行の予約を入れる前に、社内システムのセキュリティ対策を最終チェックだ! - 買ったのはCDじゃなくてソフトでしょ!
どんなにわたしを頼られても、魔法のステッキですべて解決してあげられるワケじゃない。時には「ムリなものはムリ」と伝えることも大切なはず。ああ、こうして人は大人になっていくのね。 - キーボードにエサをあげちゃダメ
いつも触るものだけに、キーボードやマウスのトラブルは結構多い。キートップを外したあげく戻せなくなったり、盛大に飲み物をこぼしたり……。そういう事件を解決するのも、わたしの仕事なのよね。 - オフィスで宝探し――備品チェックという冒険に出発だ!
会社に持ち込まれている「私物」をチェックしなければ! とコブシを握り締めるわたし。決して興味本位で会社を探検するわけではありません。あくまでもおシゴトですよ。 - シゴトとアソビの境界線――持ち込みオモチャをどこまで許すの?
フィギュアにマンガ、携帯ゲーム機など、オフィスワーカーは職場にいろんなグッズを持ち込みがち。でもどこからがNGなのか、その線引きは人それぞれ。日本でもiPhoneが発売されると、仕事グッズと遊びグッズの境界がさらにあいまいになりそうです。 - 殿中でござる! ――送ったメールは止められない
「メールを止めて!」と訴える、受話器の向こうの悲痛な声。残念なことにメールって、いったん送信が完了してしまえば、もうとどめることはできないのです。 - 彼女とわたし――伝わらない想い
ユーザーが発するIT用語が正しい意味で使われているとは限らない。おうおうにして伝えたい思いがすれ違ってしまうのだ。難しいものですね。 - やっぱりネコがうらやましい
ある寒い休日の朝、後輩からのヘルプコールでたたき起こされるわたし。ああ、わが家のネコは、まだぬくぬくと布団の中だというのに……。 - 戻り過ぎは困るけど――わたしの心をリカバリして!
作業ファイルを消してしまっことで負った心のダメージは、もうリカバリできない。脳を再起動して、最初から作り直すしかないのだ。 - キータッチの快感にハマるわたし
茶軸と黒軸の違い。入力に使用しないキートップは外しちゃう。こんな会話に反応するアナタは、立派なキーボードマニアである。 - LANケーブルの色に惑わされ……
ヘルプデスクには不測の仕事がつきもの。そんなことを繰り返しているうちに、いつの間にか思わぬスキルがついてしまうことも。 - 象が踏んだら壊れちゃう――わたしとLANケーブル
自分の扱いが粗末なのが原因でトラブルになっているのに、皆がわたしにクレームやら八つ当たりやらをぶつけてくる。IT機器もわたしも大切にして! - トラブルコールよりバーゲンを優先。でも許して。
退社間際のトラブルコール。アフター5を楽しみたいけど、困っているユーザーを放ってもおけない。悩ましいところである。 - 今度は避けたい――サーバルームに初詣で
お正月休みも目の前。でも社内セキュリティのチェックは大丈夫? 万が一にも「システムトラブルで呼び出され、サーバルームに初詣で…」ということのないように。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.