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IBM、ディスプレイ上で機密情報をマスキングする技術を発表データの加工は不要

「MAGEN」は、医療カルテや顧客名簿など、提供相手によって表示できる項目が異なるデータを、PCの画面に表示する段階で部分的に隠す技術だ。

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 米IBMは7月9日、同社のイスラエルにあるハイファ研究所がPCの画面に表示される情報を選択的に隠ぺいする技術を開発したと発表した。ヘルスケア、保険、政府、金融サービスなど、情報セキュリティが特に重視される業種での需要を見込む。

 ヘブライ語で「隠ぺいする」という意味を表す「MAGEN(Masking Gateway for Enterprises)」と名付けられたこの技術は、データに手を加えることなく画面表示したくない部分を隠すことができるという。

 MAGENは画面上の情報を画像として扱い、光学的な文字認識技術を用いて空白にしたりモザイクをかけたりする必要のある部分を判定する。従来の隠ぺい方法とは異なり、ソフトウェアを修正したりデータを改変することはなく、情報が画面に表示する前に情報にフィルターをかける。隠ぺいすべき部分はユーザーが変更できる。これにより、企業は提供先別に表示項目を修正したデータを用意するといった手間を省くことができるようになるとしている。

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