日立製作所は、グループ企業940社に在籍する約40万人の社員が利用するための統合認証基盤を構築した。認証システムの「CA SiteMinder」を提供した日本CAが7月15日に発表した。
日本CAによれば、日立へのシステム提供は2002年ごろからで、日立グループでは企業ごとやシステムごとにID管理体制が分かれており、情報セキュリティ対策や社員の利便性から、ID統合やアクセス管理体制の再構築が課題になっていた。
日立は同時期から再構築に着手し、グループ共通の統合認証基盤としてCA SiteMinderを採用。2003年から順次運用を始めた。リバースプロキシを利用する認証製品を日立の規模で運用するとシステムが破綻することが想定され、CA SiteMinderがエージェント型システムであったことや、40万ユーザー規模に展開できる拡張性が決め手になったと日本CAは説明している。
日立ではCA SiteMinderを利用することで、社員が複数のIDやパスワードを管理する手間が解消され、シングルサインオン認証も可能になった。現在は約33万人の規模に展開しており、今後も順次拡大する計画だという。
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