Microsoft、Windowsの売り上げ3割減で3期連続の減益:2けたの減収減益
Microsoftの4〜6月期決算は、Windows 7のアップグレードプログラムやPC市場の落ち込みの影響を受け、前期に続いての減収、3期連続の減益となった。
米Microsoftが7月23日発表した同社第4四半期(4〜6月期)決算は、売上高は131億ドルで前年同期比17%減、営業利益は同30%減の39億9000万ドル、純利益は同29%減の30億5000万ドル(1株当たり34セント)だった。同社初となった前期に引き続いての減収、3四半期連続の減益となった。減益の理由として、6月25日に発表したWindows 7のアップグレードキャンペーンに関連する2億7600万ドルの売り上げ繰り延べ、1億9300万ドルの訴訟費用、投資評価損1億800万ドル、4000万ドルの人員削減コストなどを挙げている。
通年の業績は、売上高が584億4000万ドルで前年比3%減、営業利益が203億6000万ドルで9%減、純利益が145億7000万ドル(1株当たり1ドル62セント)で18%減となった。
部門別ではすべての部門にわたって前年比減収となった。Windowsのプレミアムおよびスタンダードエディションを扱うクライアント部門がPC市場の不調の影響で前年同期比29%減の31億800万ドル、Windows Serverや開発ツールを担当するサーバ&ツール部門も企業によるサーバハードウェアの買い控えの影響を受け6%減の35億1000万ドル、Office製品などを手掛けるビジネス部門は13%減の45億6400万ドル、オンラインサービス部門はディスプレイ広告の落ち込みが大きく13%減の7億3100万ドル、Xboxなどを扱うエンターテインメント&デバイス部門はZuneなどゲーム以外の売り上げが42%減となり、部門全体では13%減の11億8900万ドルとなった。
同社は発表文では業績見通しを明らかにしなかった。
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