JBCC、グループ全体のサーバ統合で約130台のサーバを10台に集約
日本ビジネスコンピュータは、グループのサーバ環境刷新プロジェクトで、「VMware vSphere 4」を採用。1カ所に集約された10台のブレードサーバ上で120台程度の仮想サーバを運用している。
日本ビジネスコンピュータ(JBCC)は、グループのサーバ環境刷新プロジェクトで、サーバ仮想化ソフトウェア「VMware vSphere 4」を採用し、本格稼働開始したことを発表した。
JBCCは、2006年にJBCCホールディングスを持ち株会社とするグループ経営体制(JBグループ)に移行しているが、それに並行して、2006年末から第1次統合プロジェクトとして、全国の拠点に分散していた約350台の情報系サーバを4カ所に集約。台数も28台にまで削減していた。
今回の施策は第2次統合プロジェクトで、統合の対象をLotus Notesサーバやファイルサーバ、認証サーバ、開発サーバ、各種業務システムにまで拡大。これら43台のサーバに、上述の情報サーバ28台を加えた計71台の物理サーバをVMware vSphere 4で統合し、1カ所に集約された10台のブレードサーバ上で運用している。現在は120台程度の仮想サーバを稼働させているという。プロジェクトの期間は当初3年と見積もられていたが、経営側から3カ月という短縮要求を受け、これを達成している。
また、遠隔地ユーザーでI/O周りのボトルネックを発生させないための回線高速化装置、ストレージアクセスを高速化するためのストレージ仮想化装置などを採用し、利用者の利便性を確保した。
JBCCは今後、未統合のグループ会社への展開、同社が運営するオンラインショップサイトへの適用など、仮想化の適用領域を拡大していく計画。
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