フィンランドのセキュリティ企業F-Secureは、携帯電話のショートメッセージーサービス(SMS)を使ってユーザーをだまし、プレミアムレートのサービスに加入させる手口が見つかったと伝えた。
問題のSMSはヘルシンキの研究者に届いたもので、フィンランド語で「ビデオメッセージです」というメッセージに続いてリンクが記載されていた。
リンクをクリックして表示される画面はYoutube風の「Mobile Tube」というサービスの宣伝になっており、一見すると単純なスパムと思い込んでしまう。しかし画面の一番下までたどっていくと「プレミアムレートサービスを受け入れました」と記した文言があるという。
この手口はユーザーがWAPアクセスポイントを有効にしている場合に成立し、ユーザーがリンクをクリックして問題のWebサイトを閲覧しただけで、だます側は必要な情報が取得できてしまうという。
こうした手口は過去にフィンランド語以外でも報告されており、たとえSMSで身に覚えのないSMSを受け取ったら、リンクをクリックすることなく削除した方がいいとF-Secureは呼び掛けている。
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