富士通と富士通フロンテックは1月5日、PCログインに特化した非接触型手のひら静脈認証装置の新製品「PalmSecure-LT」を発売した。併せて既存製品も20日に機能拡張し、認証処理の高速化を図る。
PalmSecure-LTは、PCログイン専用のセンサー装置。PCログインソフト「SMARTACCESS/ Premium」や、認証データを一元管理するアプライアンスサーバ「Secure Login Box」などと組み合わせて利用することで、なりすましによる業務システムへの不正侵入や情報漏えいの対策の迅速に構築できるという。
また、既存製品の「PalmSecure」では認証ライブラリを機能拡張し、「1:1000手」認証を高速に行えるようにした。1:1000認証は理論的に登録データとの照合を1000回行うもので、この処理を高速化することにより、短時間に多数の利用者を照合できるようになる。利用者の多いシステム環境でも、IDカードやパスワードの併用することなく手のひら静脈だけで認証する「手ぶら認証」を実現できるとしている。
価格は、PalmSecure-LTのスタンダードセンサーセットが1万7500円から、マウス型センサーセットが1万9500円から、機能拡張した認証ライブラリ「Enterprise Edition V30」が10万円(1CPUライセンス)など。製品は15日から月末にかけて順次出荷する。
富士通はグループ全体で今後3年間に100億円の売り上げを見込む。
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