ニュース
NRIセキュア、秘密分散技術を用いたデータ管理サービスを提供へ
NRIセキュアテクノロジーズは、、秘密分散技術を用いて分割した重要データを管理する新サービスを今秋に始める。本サービスに先立つ実証実験を3月に実施するという。
NRIセキュアテクノロジーズは1月13日、秘密分散技術を用いて分割した重要データを複数のデータセンターで管理する新サービスを今秋に始めると発表した。本サービスに先立つ実証実験を3月1日から実施する。
計画する新サービスは、グローバルフレンドシップが開発したアルゴリズム「GFI電子割符」を利用し、重要なデータを分割して複数のデータセンターで管理・保護するもの。分割されたデータの一部は単体では意味をなさず、異なる複数の場所で保管することで重要データを安全に管理できるという。
同社の独自調査によれば、企業がクラウドコンピューティングの利用で懸念する点として、社外に重要情報や機密情報を出すことへの不安が最多を占めたという。新サービスはこうした不安を解消する目的で提供するとしている。
実証実験では、認証されたユーザーが特別な操作を伴うことなく、分散管理されている重要データを容易に復元したり、編集や閲覧などの操作をしたりできるか検証する。同社では実証実験に参加する一般企業やデータセンター事業者などを併せて募集している。
関連記事
- 文書ファイルの重要度評価を習慣付けるツール、NRIセキュアが無償公開
NRIセキュアテクノロジーズは、重要度に応じて文書ファイルにラベルを貼付する無償ツールを公開した。情報管理の習慣化に役立つという。 - ウティマコとグローバルフレンドシップが暗号化+秘密分散技術で協業
ウティマコとグローバルフレンドシップは政府基準に準拠したデータ暗号化+分割保存に関する協業を開始する。 - 秘密分散法で情報漏えい対策――KDDI研が新技術
KDDI研究所は、データ暗号化の際に使用する鍵を分散・管理することで情報漏えいを防止する技術を開発した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.