宝印刷、情報開示サービス基盤にWindows Azure Platformを採用
宝印刷は、上場企業の情報開示を支援するサービス基盤に、マイクロソフトのクラウドサービス提供基盤「Microsoft Windows Azure Platform」を採用した。
宝印刷は、上場企業の情報開示を支援するサービス基盤に、マイクロソフトのクラウドサービス提供基盤「Microsoft Windows Azure Platform」を採用した。マイクロソフトが2月22日に発表した。
オンライン上での有価証券報告書の作成を支援する「X-Editor」、財務諸表をXBRL形式に変換する「XBRLツール」のシステム基盤に、Windows Azure Platformを採用。これらのサービスは、報告書作成の処理が四半期ごとにピークを迎えるため、ピーク時を見据えたシステムの設計でコストや開発工数が増えていた。
2009年8月から検証システムの開発を進め、Windows Serverを含む自社運用型のシステムと、Windows Azure Platform上に.NETベースのアプリケーションを実装したシステムを構築。サーバの容量などを柔軟に設定できるクラウドの仕組みを取り入れ、ピーク時のアプリケーションのレスポンス改善につなげた。この結果を基に、データベースなどを自社運用型で、アプリケーションをWindows Azure Platform上で稼働させる「ハイブリッド型」(マイクロソフト)のシステムを構築した。
システム構築は日立システムアンドサービスが担当。グループウェア関連のSaaS(サービスとしてのソフトウェア)「Microsoft Business Productivity Online Suite」の導入実績が豊富な点が評価を受けた。
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