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オージス総研、関西圏で初のセールスフォースVAR契約締結事業者に
オージス総研はクラウド事業を本格的に推進するに当たり、セールスフォースとVAR(付加価値再販)契約を締結した。関西圏では初のVAR契約締結事業者となる。
オージス総研とセールスフォース・ドットコムは4月7日、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)型CRMアプリケーション「Salesforce CRM」と開発基盤「Force.com」のVAR(付加価値再販)契約を締結したことを明らかにした。関西圏で初のVAR契約締結事業者となる。
大阪ガスの子会社であるオージス総研は、関西圏を中心にビジネスを展開するソリューションプロバイダー。同社の強みであるOSSをベースとした独自ソリューションやESBソフトウェア「Mule」、認証基盤「ThemiStruct」などを用いて、クラウドとオンプレミスを連携させたクラウドインテグレーションサービスを本格的に立ち上げるに当たって、今回の契約締結を決めた。
オージス総研は、CRMやデータベースとロケーション情報を連動させたGIS(地理情報システム)ソリューションとしてGoogle Mapsを利用した「ビジネスぐる地図」をSaaSで展開しており、これをSalesforce CRMと連携させる。また、Force.com上で動作するネイティブアプリとして顧客請求業務支援システムの開発を進めており、自社での利用実績を積んだ後に外販に踏み切る予定としている。
売上計画としては、ライセンス販売およびForce.comネイティブアプリの開発受託などを含め、2010年単年度で7000万円、今後3年間の累計で3億円強のビジネス規模を見込む。
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