CCC、Oracle ExadataでTポイントの基盤強化へ
カルチュア・コンビニエンス・クラブは、Tポイントの各種情報の集計/分析を行うDWHに「Oracle Exadata Version 2」を採用したことを明らかにした。
日本オラクルは4月6日、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が、同社のデータウェアハウス(DWH)アプライアンス「Oracle Exadata Version 2」(Exadata)を採用したことを明らかにした。
CCCは、月間のトランザクション件数が1億件にもおよぶ国内最大級のポイントサービス「Tポイント」を運営。同サービスは、CCCグループのTSUTAYAをはじめ、ファミリーマート、ENEOS、ブックオフ、すかいらーくグループなど、66社の提携先約3万店舗でポイントを取得/利用でき、2010年2月末現在の会員数は3444万人。
同社はTポイントの会員基盤の強化に取り組んでおり、IT投資を積極的に行っている。2009年12月にはTポイントのシステムを「Oracle Database 11g」「Oracle Real Application Clusters」「Oracle WebLogic Server」などに刷新しているが、各種情報の集計/分析を行うDWHにもOracle製品を選択した。導入されたExadataは2台であるという。
今年度中の稼働を目指すこのシステムは、Exadataのほか、「Oracle Spatial」「Oracle Active Data Guard」「Oracle Advanced Security」「Oracle Advanced Compression」などデータベース製品のオプション機能を組み合わせた環境になる予定。
Exadataの事前検証はすでに終えており、既存のDWHの最大100倍の処理速度を実現したとしている。なお、既存のDWHに何を用いていたかは公表されていないが、このDWHは2009年8月に導入しており、わずか1年足らずでのシステム刷新となった。
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