Oracle、「Exadata Version 2」を発表:Sun Oracle Database Machine
OracleがIBMに送った挑戦状の正体は、SSDを最大5Tバイト搭載できる“世界最速の”DWH、OLTPアプライアンス「Exadata Version 2」だった。
米Oracleは9月15日、米Sun Microsystemsと共同で開発したデータウェアハウス(DWH)アプライアンスの新製品「Exadata Database Machine Version 2」を発表した。同社はこの製品を、世界初のOLTP(オンライントランザクション処理)データベースマシンと位置付けている。
業界標準のハードウェアコンポーネントにSunのSSD「FlashFire」、Oracleの「Database 11g R2」および「Exadata Storage Server Software Release 11.2」を搭載した「Sun Oracle Database Machine Version 2」は、データウェアハウシングでExadataの前バージョンの「HP Oracle Database Machine」より2倍速いという。また競合するTeradataやNetezzaより5倍、IBMの“最速のコンピュータ”より20倍速いとしている。
プロセッサはIntel Xeon、6Gbpsの600GバイトSASディスク、DDR3メモリ、40Gビット/秒のInfiniBandを搭載し、1ラック当たりSSDは5Tバイトまで、DRAMは400Gバイトまで、SASディスクでは100Tバイト、SATAドライブでは336Tバイトまで、容量を拡張できる。
Exadata Version 2は4つのモデルで提供される。Basic System(1データベースサーバ+1ストレージサーバ)が11万ドル、Quarter Rack(2データベースサーバ+3ストレージサーバ)が35万ドル、Half Rack(4データベースサーバ+7ストレージサーバ)が65万ドル、Full Rack(8データベースサーバ+14ストレージサーバ)が115万ドル。近日発売の予定だ。
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