Microsoft、「SQL Server 2008 R2」がRTMに 正式版は5月13日に提供開始
Excel 2010と連係する「PowerPivot」やMDMツールの「Master Data Services」など、多数の新機能を搭載したデータベースソフトウェアが完成した。TechNetおよびMSDNユーザーは5月3日に入手できる。
米Microsoftは4月21日(現地時間)、データベースソフト「Microsoft SQL Server 2008 R2」の製造工程向けリリース(RTM)が完成したと発表した。TechNetおよびMSDN加入者向けには5月3日から、それ以外のユーザーには13日から正式版のダウンロード提供を開始する。
SQL Server 2008 R2は業界標準の最新のハードウェア環境に対応し、「Microsoft Windows Server 2008 R2」と連係させることで、論理プロセッサの数を最大で256個までスケールアップできる。新たなコンポーネントとして、2007年に買収したStratatureの技術を基に開発したMDM(マスターデータ管理)ツール「SQL Server 2008 R2 Master Data Services」と、ストリームデータの抽出・分析・解析が可能な「SQL Server StreamInsight」を追加した。また、“セルフサービスBI”機能「PowerPivot」を搭載した。これはMicrosoft Excelの内部から直接演算機能を利用できるデータ分析ツールで、データベースや表計算文書、テキストなど多様なソースからのデータを統合し、高速に分析できるという。PowerPivotは6月発売予定の「Microsoft Office 2010」のExcelに対応する。
SQL Server 2008 R2は、「Standard」「Enterprise」「Datacenter」「Parallel Data Warehouse」の4つのエディションで提供される。プロセッサ当たりの米国での小売り価格はそれぞれ、7499ドル、2万8749ドル、5万7498ドル(DatacenterとParallel Data Warehouseは同額)。
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