Facebook、新プライバシーコントロール機能を発表 公開先設定を簡易化
Facebookが、初期設定で公開するプロフィール情報を減らし、Webアプリへの情報提供を簡単にオプトアウトできるようにするなど、プライバシー関連機能を改訂した。
米Facebookは5月26日(現地時間)、ユーザーからのフィードバックを基に同社サービスのプライバシーコントロール機能を改訂したと発表した。4億人以上のユーザーに対し、数週間かけてアップデートを行う。
同社は2009年12月にプライバシー設定を大きく変更し、コンテンツの多くが最初から公開されるようにした。その際、公開先をコンテンツごとに細かく設定できるようにしたが、すべてのコンテンツを非公開にするには約50のステップを踏む必要があるなど、複雑で分かりにくいとしてユーザーやプライバシー擁護団体の議論を呼んでいた。
主な変更点は以下の通り。
公開先設定の簡易化
コンテンツの公開先を「友だちのみ」「友だちの友だちまで」「完全に公開」から1クリックで選べるようになった。より細かい設定も可能で、これらの設定は1ページにまとめられた。また、1クリック設定でコンテンツの公開先を制限したユーザーは、これまでに公開したコンテンツの設定を数クリックで同じ設定に変更できる。プライバシー設定が必要な新製品を利用する場合の設定にも、それまでの制限が反映される。
デフォルト公開情報の削減
初期設定で公開するユーザープロフィールが、ユーザー名、画像、性別、参加しているグループのみになった。これまで基本的に完全に公開されていたページ(企業版グループ)は非公開にできるようになった。
オプトアウトの簡易化
「Facebook Platform」上のサードパーティーのWebアプリやWebサイトによるユーザー情報へのアクセスを完全に遮断する機能を追加した。また、評判の悪かった「Instant Personalization」機能を簡単にオプトアウトできるようになった。これは、ユーザーがあるWebサイトを訪問すると、それ以降自動的にそのユーザーのデータが送られるという機能だ。
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