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Webデザイナーの立場は弱い? Web制作業界の給与事情
イーキャリアがWeb制作関連の職種に対して実施した調査によると、Webデザイナー職の平均年収が大幅に下がっており、人材の流動性も高い業界であることなどが分かった。
ソフトバンク・ヒューマンキャピタルは6月1日、同社が運営する転職サイト「イーキャリア」を通じて実施したインターネット関連業界の給与に関する調査結果を発表した。
この調査で対象とした職種は、Webプロデューサー/プランナー、Webディレクター、WebデザイナーといったWeb制作関連の職種。
調査結果によると、同職種の全体平均年収は463万円。職種別では、Webプロデューサー/プランナー職が575万円、Webディレクター職が503万円、Webデザイナー職が312万円だった。前回の調査と比較したものが以下の表で、すべての職種で前回調査よりも平均年収が下がった。Webデザイナー職の平均年収が大幅に下がっている理由として、同職の「役職なし」の割合が前回調査よりも14ポイント高い90.0%であることが要因の1つだとしている。
職種 | 今回調査 | 前回調査 | 増減 |
---|---|---|---|
Webプロデューサー/プランナー | 575万円 | 634万円 | −9.3% |
Webディレクター | 503万円 | 519万円 | −3.1% |
Webデザイナー | 312万円 | 401万円 | −22.2% |
転職回数に関しては、全体平均で2.4回の転職を経験。1度も転職していないケースは全体の2割に満たず、比較的人材の流動性が高い業界であることが示された。Webプロデューサー/プランナーの前職は、3人に1人がプログラマーであることなども明らかになった。
なお、今後習得したい技術について、Webプロデューサー/プランナー職は「Java」、Webディレクター職は「PHP」、Webデザイナー職は「Flash/Action Script」の人気が高いとしている。
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